カスタマージャーニーマップを作成する手順について

カスタマージャーニーマップを作成する手順について

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

カスタマージャーニーマップを作成する手順を次のように説明します。

1. ターゲット顧客の設定
まず、カスタマージャーニーマップの中心となる対象顧客を設定します。
この顧客像(ペルソナ)は、具体的かつ詳細に設定する必要があります。
以下のステップを参考に作成してください。

属性情報を収集: 年齢、性別、居住地、職業、ライフスタイルを明確にします。

行動パターンの特定
顧客がどのように商品やサービスに出会うかを想定します。
例: SNS広告、口コミ、テレビCM。

悩みや価値観の分析: 顧客が抱える問題や価値観を明らかにし、
どのような商品価値が刺さるのかを検討します。

2. 顧客の購買フェーズを分解
顧客の行動をフェーズごとに分解します。

例えば、次のように段階分けできます。
・興味関心段階: 顧客が広告や口コミなどで興味を持つタイミング。
・購入検討段階: 顧客が商品情報を詳しく調べる段階。
・初回購入段階: 実際にトライアル商品を試すタイミング。
・定期購入段階: 気に入った商品を継続的に購入するフェーズ。

3. 各フェーズでの顧客行動・心理を分析
各フェーズで顧客がどのような行動を取り、何を感じるかをリストアップします。

行動の把握
どのような方法で商品を探すか(例: Google検索、Instagram広告)。
心理の分析
その行動に至る理由や不安(例: 商品が本当に効果的か疑問に思う)。
課題の特定
顧客がその段階で抱える障害(例: コストの高さや信頼性への疑問)。

4. ペインポイントとポジティブな要素の明確化
顧客が直面する課題(ペインポイント)と、
商品・サービスが提供する価値を対比させます。

ペインポイントの例
洗顔料が肌に合わず、購入後に後悔する。
ポジティブ要素の例
肌がしっとりするといった、他商品との差別化要因。

5. ポイントや気付きのまとめ
各フェーズで重要なポイントを簡潔にまとめます。
顧客が次の段階に進むために必要なサポートや要素を検討します。

購入を後押しする要素
トライアル購入のハードルを下げるキャンペーン。

リテンション対策
定期購入を促進するための特典や安心感。

6. 感情の変化を表現
顧客の感情の変化を具体的に記録します。
ポジティブな変化だけでなく、ネガティブな感情も記載することで、
対策を講じるヒントを得られます。

7. ビジュアル化の工夫
最後に、上記の情報をマップ形式で整理します。

縦軸: 顧客のフェーズ(興味関心段階、購入段階など)。
横軸: 行動、心理、ポイント、気付き、感情変化などの要素。
デザインの工夫: 色分けやアイコンを使って、視覚的にわかりやすく整理します。

8. レビューと修正
完成したマップをチームや関係者で共有し、レビューを受けます。
改善点を反映して、最終的なカスタマージャーニーマップを完成させます。

このプロセスを繰り返すことで、顧客理解を深めた効果的なマップが作成できます。
顧客の視点に立ち、細かな感情や行動を丁寧に拾い上げることが成功のポイントです。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。