紹介は、お願いした瞬間に止まる

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

顧客紹介は、お願いした瞬間に止まります。

これは、20年の現場で何度も見てきたことです。

まず、理由を申し上げます。

お願いされた側は、宿題を受け取った気持ちになります。

しかも、紹介した相手に迷惑をかけないかを考えはじめます。

つまり、好意が責任に変わってしまうのです。

そこで今日は、お願いせずに連れてきていただく話をします。

ただし、紹介キャンペーンの設計ではありません。

前提|顧客紹介が起きるのは、3つが揃ったとき

顧客紹介は、次の3つが揃ったときに自然に起こります。

まず、語れる材料があること。

次に、渡せる形があること。

そして、褒められる結果になること。

なぜなら、紹介とは相手のためにする行為だからです。

したがって、紹介者が損をしない状態をつくるのが先になります。

前提|多くの会社は、動機づけだけを足している

ところが実際には、特典だけが用意されます。

たとえば、紹介すると双方に1,000円分のクーポン。

しかし、語れる材料がなければ、話題そのものが出ません。

しかも、渡せる形がなければ、口頭で説明することになります。

さらに、紹介した相手が失敗すれば、紹介者が恥をかきます。

そのため、特典を厚くしても件数は伸びません。

つまり、足りないのは動機ではなく道具です。

前提|3つを、具体的な物に変える

そこで、次のように具体化してください。

まず、語れる材料です。

なぜこの商品が生まれたかを、200字で言えるようにします。

次に、渡せる形です。

同梱物に、そのまま人に渡せる1枚を入れます。

そして、褒められる結果です。

紹介された方の初回体験を、通常より丁寧にします。

なお、特典はあっても構いません。

もっとも、順番としては3つを整えたあとです。

事例|20年の現場で、紹介が増えた会社の共通点

私は20年以上、通販の事業会社で実務を続けてきました。

年商600億円規模の通販企業で、社員として現場に立ってきました。

さらに、ゼロイチから11の事業を立ち上げています。

その中で、紹介が増えた会社には共通点がありました。

紹介された方の初回対応が、いちばん手厚いという点です。

具体的には、同梱の手紙が別のものになっていました。

さらに、紹介者にも「無事に届きました」とお伝えしていました。

要するに、紹介者を安心させる設計になっていたのです。

事例|ベルトコンベアの出口をつくる

私は『伝説の通販バイブル』(日経BP/2015年12月18日刊)を書きました。

同書では、LTV(顧客生涯価値)から商品企画、在庫・物流、コールセンター、集客まで、通販の全体設計を扱っています。

つまり、集客は入口だけの話ではありません。

顧客紹介は、出口から入口へ戻る導線です。

だから、ここが繋がると広告費の伸びが止まります。

なぜなら、既存のお客様が次のお客様を連れてくるからです。

前提|顧客紹介の件数は、追わない

ひとつ、注意点があります。

紹介の件数を目標に置かないでください。

なぜなら、目標にした瞬間に依頼が始まるからです。

しかも、依頼が始まると、冒頭の理由で止まります。

一方、追うべきなのは3つの条件が揃っているかどうかです。

つまり、結果ではなく状態を管理します。

そうすれば、件数はあとからついてきます。

まとめ|顧客紹介を確かめる3つの問い

そこで、いまの自社を測ってみてください。

問1. なぜこの商品が生まれたかを、200字で書いたものはありますか。

問2. お客様がそのまま人に渡せる紙は、同梱されていますか。

問3. 紹介で来られた方の初回体験は、通常と何が違いますか。

3つとも答えられるなら、紹介はすでに起きています。

一方、1つでも詰まったなら、特典を足しても伸びません。

まとめ|今日の一手

今日やることは、ひとつだけです。

なぜこの商品が生まれたかを、200字で書いてください。

そのうえで、声に出して読んでみてください。

その200字が、お客様が友人に話すときの台本になります。

関連記事:ファンマーケティングとは/100日ファン化計画とは

まとめ|次の段階へ

ここから先は、入口から出口までを1本の線でつなぐ設計になります。

もっとも、線の引き方は事業の段階によって変わります。

自社がいまどの段階にいるのかを、まず確かめてみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。