小さな通販が「ファン=推し手」で集めて売るを更新する

小さな通販が「ファン=推し手」で集めて売るを更新する

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

アンバサダーマーケティングの始め方を、小さな通販向けにまとめました。
LAUNCHMETRICSの調査では業界の58%が投資を増やし、価値の53%が語り手主導で生まれていました。
本記事では、顧客アンバサダーでLTVと口コミを育てる手順を、ファネル視点で具体的に解説します。

今日は「アンバサダーマーケティング」を、小さな通販の言葉に翻訳してお届けします。
結論から申し上げます。

これは、広告に代わる「静かな新規獲得」の設計です。

いま起きている、新規獲得の地殻変動

多くの通販事業者が、同じ壁にぶつかっています。
広告費は上がり、新規の獲得効率は落ちる。
この流れは、業界データにもはっきり表れています。

ファッション、ライフスタイル、ビューティ(FLB)業界のプロフェッショナルのうち58%が、過去5年間でアンバサダーマーケティングへの投資を増やしたと回答しました。

全体の31〜40%の予算をブランドアンバサダー施策に充てている企業が多く、4分の1は40%以上をこうしたパートナーシップに投資しています。

出典:PR TIMES/ワールド・モード・ホールディングス(双葉通信社)「LAUNCHMETRICS データ&インサイトレポート『ブランドアンバサダーマーケティング2025』を公開」(2025年8月7日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000286.000010360.html

予算の3〜4割が「人」に向かい始めた

予算の3〜4割を「人」に投じる企業が、珍しくなくなってきたわけです。広告の出稿先から、語り手への投資へ。

重心が移っているのが分かります。実際に、レポートでは大手の象徴的な事例も紹介されています。

Calvin KleinがJeremy Allen Whiteと展開したバイラルキャンペーンは、初回の投稿にとどまらず、話題が広範に波及した代表的なケースとして取り上げられています。

Zendaya、Lewis Hamiltonなどを起用したキャンペーンでは、Indirect Echo(間接的反響)によるインパクトが大きく、持続的な波及効果がブランド価値の向上に寄与していることが明らかとなりました。

出典:PR TIMES/ワールド・モード・ホールディングス(双葉通信社)「LAUNCHMETRICS データ&インサイトレポート『ブランドアンバサダーマーケティング2025』を公開」(2025年8月7日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000286.000010360.html

これらは、世界的なブランドと著名人の事例です。
予算の桁も、私たちとはまるで違います。

34%が、年50万ドル以上をアンバサダーに支払っていると答えています。

出典:同上(PR TIMES/LAUNCHMETRICS「ブランドアンバサダーマーケティング2025」)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000286.000010360.html

ここで落胆する必要は、まったくありません。
小さな通販が真似るのは、金額の大きさではないからです。

「人を起点に、波及をつくる」という構造のほうを、私たちは持ち帰ります。

なぜ今、この課題に向き合うべきか

ここで考えたいのは、「誰がブランドを語っているか」です。同レポートのAI分析が、示唆に富んでいました。

AIによる定性分析により、価値の53%がアンバサダー主導で創出されていることが明らかになりました。

ライフスタイルや共感性が、ブランドの語られ方や認識に大きな影響を与えていることが示されました。

出典:PR TIMES/ワールド・モード・ホールディングス(双葉通信社)「LAUNCHMETRICS データ&インサイトレポート『ブランドアンバサダーマーケティング2025』を公開」(2025年8月7日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000286.000010360.html

ブランド価値の半分以上が、企業の発信ではなく語り手から生まれていた、という見立てです。
これは大規模なセレブリティ施策を対象にした分析です。

そのまま小さな通販に当てはまる数値ではありません。
それでも「語り手が価値をつくる」という構造は、規模を問いません。

あなたの通販で語り手になりうるのは、有名人ではありません。
毎回購入してくれる、あの常連のお客様です。

解決の方向性は「ファンを推し手に」

では、どう設計するか。鍵は、効果の波及まで見る視点です。

新たな評価フレームワークとしてVoice Echo(ボイスエコー)を導入しました。

Voice Echoは、アンバサダー自身の投稿によるDirect Impact(直接的影響)だけでなく、プレス、インフルエンサー、ファンなど第三者の投稿や反応を通じたIndirect Echo(間接的反響)を含む、新たな測定枠組みです。

出典:PR TIMES/ワールド・モード・ホールディングス(双葉通信社)「LAUNCHMETRICS データ&インサイトレポート『ブランドアンバサダーマーケティング2025』を公開」(2025年8月7日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000286.000010360.html

直接の発信だけでなく、それに反応したファンの声まで効果に数える。
この考え方を、小さな通販に持ち込みます。

一人のお客様の投稿が、別のお客様の背中を押す。
その波及を意図して設計するのが、顧客アンバサダーの本質です。

広告は止めれば消えますが、関係は積み上がって資産になります。

今日から動ける一手

具体的な手順を、3つに絞ってお伝えします。
第一に、推し手候補を10〜30名選ぶこと。
購入回数、レビュー、問い合わせの熱量を手がかりにします。

第二に、「語る理由」を渡すこと。
新商品の先行案内や、開発の裏話、限定の質問会で十分です。

第三に、「語った先」を必ず受け止めること。
投稿に反応し、感謝を返し、次の話題をそっと手渡します。

報酬や割引から始める必要はありません。
最初は「関係の深さ」から入るほうが、小さな通販には長く効きます。

測り方も、最初から完璧でなくて構いません。
紹介経由の購入数、UGCの投稿数、その投稿への反応数。

この3つを月に一度ふり返るだけで、波及の手応えが見えてきます。
数字そのものが小さくても、語り手が一人増えていれば前進です。

その小さな前進を、止めずに続けることが何より大切です。
ここで一つ、土台の話を添えます。

いきなり大きく制度化せず、小さく確かめながら育てる。

拙著『ミニマム通販バイブル』で一貫してお伝えしてきた考え方は、アンバサダー設計でも変わりません。

まとめ|集めて売るの先で、ファンが売る

新規を追い続ける発想から、ファンが次のファンを連れてくる発想へ。
大手はアンバサダーに予算を厚くし、波及効果を測る指標まで整えました。

小さな通販は、顔の見える関係という、大手が持てない強みで戦えます。
まずは推し手候補を10名、書き出すところから。

見込み客を顧客に、顧客を優良顧客に、その先でファンが語り出す。

その階段を、一段ずつ設計してまいりましょう。

関連記事として、当ブログのNPS活用やファンコミュニティ設計の回も、あわせてご覧ください。

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ほとんどのネット通販の企業は、更なる成長を行っていくうえでステージごとに
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・ネットでスタートしているので紙媒体の同梱物の制作の作り込みが甘い
・カスタマージャニーが完結されていないのでリピート率が上がらない
・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
・広告のみに依存しているので自然検索からの流入がない

このような問題からの課題発見から改善策の提案から実行まで
御社に訪問してお手伝いいたします。

これが通販コンサルティング事業の考え方になっています。

関連リンク

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東洋経済オンライン掲載 記事
↓↓↓↓
http://toyokeizai.net/articles/-/125443

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。