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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
チャリティ商品とは、売上の一部を寄付に充てると決めた商品です。
たとえば、記念日に合わせた限定の商品がそうです。
実は、このチャリティ商品について考えさせられる発表がありました。
そこで、今日はその発表を一緒に読みます。
まず、私の考えを先にお伝えします。
チャリティ商品は、一度売って終わりの企画ではないと考えます。
なぜなら、同じ思いを持つ方と出会う入口になるからです。
そう考えると、売ったあとにすることも変わってきます。
犬猫生活のチャリティ商品「ZASSHU BLEND」
まず、取り上げるのはペットフードの会社、犬猫生活の発表です。
なお、発表は2026年10月29日です。
犬猫生活は、国産・無添加のペットフードを売る会社です。
しかも、2026年6月時点で累計1.2億食を超えたそうです。
今回は、11月1日の犬の日に合わせてコーヒーを出しました。
具体的には、6個入りで1,584円(税込み)の商品です。
また、販売は約1か月で、数量限定だそうです。
さらに、公式ECサイトとコーヒー店の4店舗で扱います。
なお、本品は人間用で、カフェインを含むコーヒーです。
そのため、犬や猫には与えないよう呼びかけています。
雑種犬は、保護犬の中でも譲渡が決まりにくいという声が多く聞かれ、この商品は、雑種犬の魅力を広めることを目的に企画しました。
出典:犬猫生活株式会社「11月1日「犬の日」記念!譲渡が決まりづらい雑種の魅力を伝えるチャリティコーヒー「ZASSHU BLEND」を限定発売」(2026年10月29日)
そして、売上の一部はペットシーツとして寄付されます。
寄付先は、これまで支援してきた全国の保護団体です。
なお、寄付の割合や金額は発表に見当たりませんでした。
これは、私が確認できた範囲での話です。
チャリティ商品を「その後」の報告で続ける仕組み
さらに、9月24日には「ごはんサポーター制度」も始めました。
これは、個人と保護団体をつなぐ寄付の仕組みです。
たとえば、1回500円から選べて、毎月か1回かも選べます。
そのうえで、受け取った側の様子が届く工夫があります。
ごはんを受け取った保護団体さまからは、実際においしくごはんを食べているわんちゃん・ねこちゃんの様子を「ありがとうレポート」として毎月サポーターさまへ届けます。
出典:犬猫生活株式会社「犬猫生活、個人と保護現場をつなぐ「ごはんサポーター制度」を開始」(2026年9月24日)
なお、届けたごはんやサプリメントは累計42,801袋だそうです。
これは、お客様の購入を通じた分なども含む会社全体の合計です。
記念日ごとに続くチャリティ商品
さらに、猫の日に合わせたカップの企画もあります。
具体的には、カップ1つにつき子猫用のミルクを寄付します。
この「キャットカップキャンペーン」は今回で3回目ですが、1回目、2回目ともに限定個数が即日で完売して販売延長を行うほど大きな反響があり、これまで合計で子猫952頭分にあたる1,353缶、195,897食分のミルクを寄付してきました。
出典:犬猫生活株式会社「“犬猫生活 猫の日チャリティ2026”購入数に応じて子猫のミルクが保護団体に寄付される「キャットカップキャンペーン」第3弾を2/19から実施」(2026年2月19日)
なお、数字は2026年2月19日時点の犬猫生活の発表です。
つまり、会社自身の集計という前提で読みます。
チャリティ商品に名簿が要ると私が読んだ理由
ここからは、私の読み方です。
まず、今日の話は財団まで設立した会社の取り組みです。
しかも、累計1.2億食を売ってきた会社の話です。
ですから、小さな会社がそのまま同じことをする話ではありません。
そのうえで、気になった一文があります。
それは、「ありがとうレポート」を毎月届ける、という一文です。
というのも、寄付は渡した時点で終わりがちだからです。
けれど、その後を応援した方へ届け直す形もあります。
だとすると、応援は一度きりでなく続くものになるのではないでしょうか。
では、小さな会社は何でその方々とつながるのでしょうか。
その出会いを一度で終わらせない道具が、名簿だと考えます。
私は、そう読みました。
ここで、拙著『【小さな会社】ネット通販 億超えのルール』をご紹介します。
その第3章は、世界観・価値観を商品に投影する章です。
チャリティ商品は、価値観が形になりやすい商品の1つだと考えます。
では、チャリティ商品を続ける手順に移ります。
手順1 応援する相手と理由を1行で決める
まず、ここからの手順は私からのご提案です。
そして、誰を、なぜ応援するのかを1行で書きます。
たとえば、犬猫生活は雑種犬の魅力を広めることでした。
また、自社のお客様とつながりのある相手を選びます。
なぜなら、買ってくださる方に理由が伝わりやすいからです。
まずは、1行だけ書き出すことを先にします。
手順2 何を、どこへ届けるかを先に見せる
次に、寄付の中身と届け先を、売る前に書きます。
たとえば、「ペットシーツを保護団体へ」のような形です。
さらに、割合や数まで書けると伝わりやすいかもしれません。
たとえば、「1つ売れるごとに◯◯を1つ」という書き方です。
なお、寄付の表示で気になる点は専門家に確かめます。
そのうえで、書いた約束どおりに届けます。
手順3 参加できる入口を1つだけ置く
さらに、買う以外の関わり方を1つだけ用意します。
実際、犬猫生活は投稿数に応じて追加で寄付する仕組みでした。
ただし、小さな会社ならはがき1枚でも十分だと考えます。
たとえば、「応援のひとことをお寄せください」の一言です。
手順4 応援してくださった方に、その後を届ける
そして、買ってくださった方を名簿に残します。
具体的には、「応援してくださった方」として残します。
そのうえで、届けた品物や受け取った方の様子をお伝えします。
つまり、売り込みではなく報告のお便りにします。
なお、写真や様子は寄付先の了解をいただいてから使います。
また、報告は短くても続けることを大切にします。
手順5 記念日ごとに、もう一度声をかける
最後に、年に数回の記念日を決めて、同じ方へご案内します。
実際、犬猫生活は猫の日の企画を3回重ねていました。
そのうえで、自社では前回の報告と一緒に次の企画を伝えます。
すると、前回の応援が次の応援につながるかもしれません。
チャリティ商品は直線から同心円へ
ここからは、私の読み方です。
まず、直線のファネルでは一度買っていただいて終わります。
その結果、記念日のたびに新しい方を探し直します。
しかも、応援してくださった方の思いがその後に届きません。
これに対して、同心円では応援のその後が届きます。
そして、また一緒に応援してくださるのではないでしょうか。
だからこそ、チャリティ商品でも「集めて売る」が要だと考えます。
私は、そう読みました。
ここは、私からのご提案です。
チャリティ商品を、売って終わりの企画にしないでください。
そして、その積み重ねが100日ファン化計画と重なると考えます。
また、報告を重ねるたびにお付き合いが深まると考えます。
まとめ|チャリティ商品は売ったあとの報告で続く
では、今日の要点をまとめます。
犬猫生活は、犬の日記念にチャリティのコーヒーを出しました。
また、受け手の様子をサポーターへ毎月届ける制度も始めました。
そして、ここからの手順は私からのご提案です。
まず、応援する相手と理由を1行で決めます。
次に、何をどこへ届けるかを先に見せます。
さらに、参加できる入口を1つだけ置きます。
そして、応援してくださった方にその後を届けます。
最後に、記念日ごとにもう一度声をかけます。
こうして、応援してくださった方とつながり続けられると考えます。
1人の熱中が、100人の推し活を生む。
今日は、自社が応援したい相手を1行だけ書き出してみてください。
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