お中元・サマーギフト通販の集客術|「贈り手」を設計して夏ギフトを集めて売る方法

お中元・サマーギフト通販の集客術|「贈り手」を設計して夏ギフトを集めて売る方法

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

お中元やサマーギフトの通販が伸び悩む理由は、
需要消滅ではなく「贈り手の設計不足」にあります。

7割超が贈らないという調査を手がかりに、ギフトECで贈り手のきっかけをつくり、
集めて売る季節販促へつなげる方法を解説します。

夏ギフト通販を毎季のリピートに育てる導線設計を持ち帰ってください。

夏の贈り物のシーズンは、通販事業者にとって毎年悩ましい季節でもあります。
「広告を出しても反応が鈍い」「去年より動かない」という声を、私も数多く聞いてきました。

本記事では、夏ギフト通販を「贈り手」の視点から組み直す方法を、順を追ってお伝えします。

数字が示す「贈らない」の中身

まず現状を、事実から確認します。

夏にお中元やサマーギフトを贈るか尋ねたところ、71.8%が「どちらも贈らない」と回答しました。年代別に見ると、サマーギフトは年齢が若いほど贈る人が多い傾向でした。

出典:データコム株式会社「夏のギフトに関する調査」(20代〜50代・全国450人・2024年6月調査)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000126910.html

7割超が「贈らない」という結果は、確かに厳しい数字です。
けれど、若い世代ほどカジュアルなサマーギフトを贈る、という傾向も同時に示されています。

つまり市場は消えたのではなく、形を変えているだけなのです。
古い贈り方が減った分、新しい贈り方が入り込む余地があります。

贈らない理由が教えてくれること

次に、贈らない人の理由に目を向けます。
ここに、通販が動かせる余白があります。

贈らない理由の最多は、お中元・サマーギフトどちらも「贈りたい相手がいない」で、それぞれ35%以上でした。サマーギフトでは「贈る文化が無い」「作法が分からない/知らない」という声も多く見られました。

出典:データコム株式会社「夏のギフトに関する調査」(2024年6月調査)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000126910.html

「相手がいない」「作法が分からない」。
これらは、意欲の問題ではありません。

きっかけと手順が用意されていない、という設計の問題です。
通販は、この2つを埋めることができます。

贈る相手を思い出させる見出しを置く。
熨斗やメッセージの選び方を、迷わない形に整える。

それだけで、止まっていた贈り手が動き始めます。

関係性で商品を編集する

では、具体的に何を変えればよいのでしょうか。
鍵は、贈り手が最も気にしている点にあります。

贈り物を選ぶポイントは、お中元では「相手の好みに合う」が34.1%で最多、「失礼に当たらない」が21.2%でした。サマーギフトでは「相手の好みに合う」が27%、「夏らしさ」が26%とほぼ並びました。

出典:データコム株式会社「夏のギフトに関する調査」(2024年6月調査)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000126910.html

贈り手は「相手の好みに合うか」を最優先で考えています。
ならば、商品を「関係性」で並べ替えるのが近道です。

同じ調査では、上司にはアルコール、
家族や友人にはアイスやゼリーという傾向も見られました。

この傾向を、そのまま入口の見出しに使えばよいのです。
「上司・取引先へ」「家族・親戚へ」「友人へ」。

贈り手は、自分の場面に合う入口から迷わず進めます。

私は通販を「まず集めて、それから売る」順番で設計することを、
拙著『ミニマム通販バイブル』でも一貫してお伝えしてきました。

夏ギフト通販は、その順番を小さく試すのに向いた季節販促です。

今日から動ける季節販促の一手

最後に、今日から始められる一手をお伝えします。
大がかりな仕組みは要りません。

商品一覧に「贈る相手から選ぶ」導線を1本だけ置いてください。
そして、その入口で贈り手の連絡先を受け取れるようにします。

贈り物は、毎年めぐってくる反復需要です。
一度つながった贈り手は、お歳暮や母の日、来年の夏へと戻ってきます。

季節販促を単発で終わらせず、次の季節への名簿づくりに変える。
これが、ギフトECを集めて売るへ育てる出発点です。

一度きりの贈り手を、毎季戻る贈り手に変える

ギフト通販でもったいないのは、贈って終わりにしてしまうことです。
夏に一度贈ってくれた人は、あなたのお店で「贈るという体験」を済ませています。

作法の不安を越え、熨斗やメッセージの選び方も覚えてくれました。
この人にとって、次の贈り物はもう「初めて」ではありません。

だからこそ、贈り終えたあとの一言が効きます。
「次はお歳暮の時期にご案内します」と、そっと約束を残しておく。

それだけで、贈り手の中に次の季節の入口ができます。
母の日、父の日、お中元、お歳暮と、贈る機会は一年を通じてめぐります。

一度つながった贈り手を、季節ごとに思い出してもらう。
その積み重ねが、季節販促を「毎季戻るリピート」へと変えていきます。

新しい贈り手を集め、体験を届け、次の季節へ橋を架ける。
この循環こそ、ギフトECにおける集めて売るの本体です。

まとめ

7割が贈らないという数字は、市場の終わりではありません。
贈る相手と作法が設計されていない、というサインです。

贈り手を集め、関係性で商品を編集し、次の季節へつなぐ。
この夏の一手を、来季のリピートへと積み上げていきましょう。

関連記事として、季節をまたいで顧客とつながる「集めて売る」設計もあわせてご覧ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。