スラローム思考の重要性は?

スラローム思考の重要性は?

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

スラローム思考とは、どちらかを正解に決めて固定するのではなく、
状況や顧客との関係性に応じて行き来しながら、
最適なバランスを探し続ける思考姿勢を指します。

変化が激しく、正解の寿命が短い時代において、
この思考は戦略以前に“構え方”として欠かせないものになっています。
その本質を、SLALOMの6つの言葉で捉えてみましょう。

まず S|Soft Start(固めず始める) です。
多くの事業や施策は、最初から正解を作ろうとして動けなくなります。

しかしスラローム思考では、最初から固めません。
仮説のまま、小さく始めることを良しとします。

これは準備不足を肯定する考え方ではなく、
後からいくらでも整えられるという前提に立つ姿勢です。
固めないからこそ、修正が効き、学びが生まれます。

次に L|Learn Together(一緒に学ぶ) です。
スラローム思考では、企業だけが学ぶ主体ではありません。
顧客と一緒に学び、理解を深めていく関係性を前提にします。

売り手が教え、買い手が従う構図ではなく、
使いながら、対話しながら、より良い形を共につくっていく。
この「一緒に学ぶ」という姿勢が、単なる顧客を仲間へと変えていきます。

三つ目は A|Allow Change(変化を許す) です。
一度決めたコンセプトやメッセージを変えることに
抵抗を感じる場面は多いものですが、スラローム思考では変化を失敗と捉えません。

むしろ、変わらないことの方がリスクです。
顧客の反応、市場の空気、自社の立ち位置が変われば、調整するのが自然です。
変化を許すことは、軸がないことではなく、軸を守るための柔軟性だと言えます。

四つ目の L|Listen Deeply(深く聴く) は、スラローム思考の要となります。
数字や表面的な要望だけを見るのではなく、
その背後にある不安、期待、迷いまで聴き取ろうとする姿勢です。

深く聴くことで、なぜその行動が起きたのかが見えてきます。
ここで得られる気づきが、次の調整や改善の質を大きく高めます。

続いて O|Open the Loop(循環をひらく) です。
施策を打って終わり、売って終わりにしないことが重要です。

反応を受け取り、次の施策に返し、さらに関係性を深めていく。

この循環が開いている状態こそが、スラローム思考が機能している状態です。
往復があるから学びが蓄積され、施策が資産へと変わっていきます。

最後が M|Make it Sustainable(続く形にする) です。
スラローム思考のゴールは、勝ち切ることではありません。

転ばず、無理をせず、続けられる形にすることです。

短期的な成果よりも、関係性が積み上がり、
自然と次につながっていく状態を目指します。

続く形であるからこそ、学びも循環も意味を持ちます。

この6つを通して見えてくるのは、
スラローム思考とは「正解を急がない勇気」であり、
「行き来しながら整え続ける知恵」だということです。

固定しない、決め切らない、でも投げ出さない。

この姿勢こそが、不確実な時代において、事業やブランドを静かに、
しかし確実に前へ進める力になります。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。