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From：通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
イジヒン氏の著書『熱狂的なファンを生み出す世界観の作り方』
の概要を紹介しています。
この本は、SFやファンタジーといったエンターテイメント分野で
使われてきた「世界観」という言葉が、
現在ではマーケティングやブランディングにおいても重要視されています。
このような現状から世界観とは何か、どのように構築し、
どう活用するかを、D2Cの視点から解説しています。
特に、魅力的なキャラクター、時間と空間の設定、
そして独自のルールといった要素が世界観を構成する上で不可欠です。
まず、世界観という言葉は、かつては世界を見る視点や特定の見解といった、
辞書的な意味で使われていました。
例えば、私たちは世界観が違うと言う場合は、
根本的に世界の味方が異なり合意点が見出せない、という意味だったようです。
現在は世界観は単なる辞書的な意味や特定のジャンルの用語にとどまらず、
大衆向けの商品からマーケティング、ブランディングなど、
様々なシーンで重要視されるようになっています。
多くの企業が自社の世界観を作り上げ、活用することに力を入れており、
他の業界とのコラボレーションを通じて
ブランドマーケティングを展開しているとのことです。
新しい目線で商品をリブランディングするための問いであったのに対し、
世界観はそれをどうやって構築していくかという実務的な手法の段階にある、
と感じられると述べています。
この本で主に扱われる世界観とは、
現実世界とは異なる次元や要素で作られた架空の世界、
そしてその世界を構築する「世界設定」を意味します。
どのようにして世界観を構築するのでしょうか。
ソースでは、キャラクター、時空間、設定の3つが重要な要素として挙げられています。
特に、多くの人が世界観を考える際に、まず巨大な背景を思い浮かべがちですが、
世界を構成する基本的な要素を組み立てていくことが重要であり、
中でもキャラクターの設計は不可欠だと述べています。
魅力的なキャラクターは、観客が共感し引きつけられるための「感情移入」を促し、
物語や世界に長く浸ることを可能にします。
キャラクターに魅力がなければ、
物語の生命力はすぐに失われてしまうほど重要視されています。
また、設定を考える際には、もし〇〇だったらどうだろうという
「What if」の仮定から始めることが推奨されています。
例えば、鬼滅の刃であれば、
「もし、『無限城』に継国縁壱が単独で挑みに来たら」
という仮定から始まります。
このような現実にはありえない物語の「仮定」を読者や観客に理解させ、
すんなり受け入れさせることが非常に重要になります。
そうすることで、観客は新しい世界にスムーズに入り込むことができるのです。
最後に、作られた「世界観」はどのように活用されるのでしょうか。
世界観が巨大なファンダムを生み出す力を持つことに触れています。
このように、世界観を単なる背景ではなく、物語やビジネスにおいてファンを獲得し、
成功するための実践的な手法として捉えてその構成要素や考え方について解説しました。
D2Cでは商品開発の秘話が社会性や地球課題の問題に取り組んでいるなどがあれば
世界観が生まれやすくなります。
今回はこの本の中でキャラクター、時空間、設定の3つが重要で
さらに、「What if」の仮定から始めて作成することをぜひ、学びとってください。
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