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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
比較検討とは、買う前に商品やお店を見比べて決める段階です。
たとえば、ネットで調べてからお店へ行くこともそうです。
実は、この比較検討について考えさせられる調査がありました。
そこで、今日はその調査を一緒に読みます。
まず、私の考えを先にお伝えします。
比較検討は、価格で負けるだけの段階ではないと考えます。
なぜなら、お客様が真剣に調べに来てくださる時間とも読めるからです。
そう考えると、その時間に渡すものも変わってきます。
電通デジタルの比較検討の調査
まず、取り上げるのは電通デジタルの調査の発表です。
なお、発表は2026年10月27日です。
この調査は2022年から行われ、今回で5回目です。
また、全国の20〜69歳の8,700人が答えています。
さらに、13カテゴリー・29商品について聞いています。
具体的には、認知・比較検討・購買・購買後の各段階です。
調査の時期は、2026年5月22日から24日です。
そして、インターネットでの調査として行われました。
比較検討で最も役立ったのはネットが55.6%
中でも「比較検討」は55.6%(対2022年比+5.6pt)と全フェーズで最も大きく伸び、2026年時点の数値としても「認知」(39.2%)や「購入」(32.4%)を大きく上回っています。
出典:株式会社電通デジタル「生活者の購買行動の調査を実施 節約志向が強まる中、利便性・情報活用・安全性も意識した「買い方の最適化」が進み、AI利用は全世代へ」(2026年10月27日)
ここで言う比較検討は、最も役に立ったものを1つ選ぶ聞き方です。
そのうち、ネットの接点が55.6%でした。
一方で、購入の数字は購入場所のネットの比率です。
なお、2022年は比較検討が50.0%、購入場所が29.8%でした。
ただし、発表は直近1年をほぼ横ばいとしています。
また、数字は多くの商品をまとめた全体の比率です。
調べ、比べるための接点としてのネット
生活者にとってオンラインは単なる購買手段にとどまらず、商品を知り、調べ、比較するための情報接点として深く定着していることがうかがえます。
出典:同発表
さらに、増加傾向が見られた購買行動も挙がっていました。
たとえば、「クーポンやポイントなど『お得さ』を重視する」が31.4%です。
また、「家計の支出を意識して抑える」が25.6%でした。
そして、「生成AIツールを使う」が12.2%で続いています。
比較検討、そして購入のあとの「困ったとき」
購買前の情報収集や比較が便利になる中、今後は「購入後まで見据えた総合的な安心・サポート体験」の構築がより一層重要になると捉えています。
出典:同発表
たとえば、問い合わせ窓口の対応では期待との差が縮まりました。
具体的には、2023年の7.1ポイントから3.6ポイントです。
ただし、返品・交換などのトラブル時の対応には課題が残るそうです。
また、購入後まで見据えた安心の構築が重要になるとしています。
比較検討に名簿が要ると私が読んだ理由
ここからは、私の読み方です。
まず、今日の数字は多くの商品をまとめた比率です。
ですから、同じ方がネットで比べて店で買った数字ではありません。
そのうえで、気になった開きがあります。
それは、比較検討の55.6%と購入場所の32.4%の開きです。
だとすると、比べた場と買った場は同じとは限らないかもしれません。
では、比べに来てくださった方とはどうつながるのでしょうか。
その方は、その場で買わなくても関心を持ってくださった方です。
だからこそ、買う前からつながる道具が名簿だと考えます。
私は、そう読みました。
ここで、拙著『伝説の通販バイブル』をご紹介します。
その第1章は「10億を稼ぐ通販ビジネスはココが違う」です。
比べられる場面ほど「ココが違う」を言葉にしたいと考えます。
では、比べに来た方とつながる手順に移ります。
手順1 何と比べているかを伺う
まず、ここからの手順は私からのご提案です。
そして、買ってくださった方に比べた商品を伺います。
たとえば、「ほかに比べた商品はありましたか」の一言です。
また、お届けのあとのお便りや店頭の会話で十分です。
手順2 比較検討の材料を自社で先に出す
次に、比べるときに知りたいことを自社のページで出します。
たとえば、ほかの商品との違いや価格に含まれるものです。
さらに、向いている方と向いていない方も書きます。
なぜなら、真剣に調べている方には伝わりやすいと考えるからです。
手順3 すぐ買わない方にも入口を置く
さらに、比べている途中の方が受け取れるものを置きます。
たとえば、比べるときの見方をまとめた1枚です。
そして、名前とメールアドレスで受け取れるようにします。
つまり、買う前の方とつながる入口を用意します。
また、少量のお試しや相談の受付でもかまいません。
なぜなら、決める前の方にも渡せるものだからです。
手順4 ネットでも店頭でも同じ名簿に残す
そして、ネットでも店頭でも買った方を同じ名簿に残します。
なぜなら、比べた場と買った場が違っても覚えておけるからです。
ただし、ご案内を送るのは了解をいただいた方だけです。
そのうえで、お届けのあとのお便りにつなげます。
手順5 困ったときの窓口を先に伝える
最後に、困ったときの連絡先を購入の前から伝えます。
なぜなら、比べている方の安心にもつながると考えるからです。
また、月に1回、手順3の入口から購入に至った方を数えます。
あわせて、何日で買ってくださったかも見ておきます。
比較検討は直線から同心円へ
ここからは、私の読み方です。
まず、直線のファネルではその場で買われなければ終わります。
その結果、比べに来てくださった方とのつながりが切れます。
しかも、次に比べるときにまた一から探されます。
これに対して、同心円では比べに来た方と名簿でつながります。
そして、時間をかけて選ばれるのではないでしょうか。
だからこそ、比較検討の段階でも「集めて売る」が要だと考えます。
私は、そう読みました。
ここは、私からのご提案です。
比べられることを恐れず、比べに来た方とつながってください。
そして、その積み重ねが100日ファン化計画と重なると考えます。
また、比べるたびに選ばれる理由が増えると考えます。
まとめ|比較検討は比べに来た方とつながる時間
では、今日の要点をまとめます。
比較検討で最も役に立った接点は、ネットが55.6%でした。
一方で、購入場所のネットの比率は32.4%でした。
ここからは、私からのご提案です。
まず、何と比べているかを伺います。
次に、比較検討の材料を自社で先に出します。
さらに、すぐ買わない方にも入口を置きます。
そして、ネットでも店頭でも同じ名簿に残します。
最後に、困ったときの窓口を先に伝えます。
こうして、比べに来た方と時間をかけてつながれると考えます。
1人の熱中が、100人の推し活を生む。
今日は、最近買ってくださった方に何と比べたかを伺ってみてください。
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