AI購入代行86%時代の通販サイト設計手順

AI購入代行86%時代の通販サイト設計手順

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

エージェンティックコマースへの対応は何から始めるべきか。
AI購入代行の利用意向86.0%というメルカート調査を通販コンサルの視点で読み解き、
商品情報の構造化・顧客名簿・CRMの3ステップで小さな通販が備える設計手順を解説します。

通販の売り場は、人だけが見る場所ではなくなりつつあります。
AIエージェントがお客様の代わりに訪れ、比較し、購入まで進める時代が近づいています。

本記事では、エージェンティックコマース対応の始め方を、3ステップの手順で解説します。

数字で見る現在地:認知は半数、需要は86%

最初に、判断の土台になるデータを押さえましょう。
ECプラットフォーム提供のメルカートが2026年7月22日に発表した調査です。

対象は、EC購入時にAIで調べたり相談したりする20〜60代の消費者400名でした。

「エージェンティックコマース」という言葉を知っているか尋ねたところ、「全く知らない」が50.8%と半数を占めました。

ところが、AIが「予算」や「好み」を理解し、カート投入や決済まで代行してくれる機能の利用意向を尋ねると、86.0%が「利用したい」と回答しました。

出典:株式会社メルカート「メルカートECサイト利用時のAI相談に関する調査」(PR TIMES/2026年7月22日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000023201.html

──認知と需要が逆転している点が、この調査の核心です。
しかも、AIのおすすめで購入した経験者に限ると、利用意向は92.4%に上がります。

AIにおすすめされた商品を「購入したことがある」人は43.0%。

購入経験者の利用意向は92.4%にのぼり、「積極的に利用したい」は42.4%に達しました。

未経験者の積極利用意向(14.3%)と比べて約3倍です。

出典:株式会社メルカート「メルカートECサイト利用時のAI相談に関する調査」(PR TIMES/2026年7月22日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000023201.html

一度AI経由で買った人は、次の代行にも前向きになる。
つまりこの流れは、始まると後戻りしにくいのです。

放置のリスク:AIに「読めない店」と判定される

対応を先送りすると、何が起きるでしょうか。
メルカートは調査の考察で、こう指摘しています。

人間の目には魅力的に映るサイトでも、データが整っていなければ、AIにとっては”読めない店”になります。

選ばれる基準そのものが、変わろうとしています。

出典:株式会社メルカート「メルカートECサイト利用時のAI相談に関する調査」(PR TIMES/2026年7月22日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000023201.html

デザインの美しさと、AIへの読みやすさは別物です。
画像の中だけに書かれた価格や成分は、AIには存在しない情報になりかねません。

広告で集客できても、AIの比較段階で候補から外れては意味がないのです。
さらに見逃せないのは、シニア層こそAI購入代行を求めている点です。

性年代別に見ると、購入代行機能の利用意向が最も高かった層のひとつは、意外にも60代男性でした。

利用意向は95.0%にのぼり、「積極的に利用したい」も35.0%と男性の中で最も高い水準です。

買い物でAIを利用する理由を年代別に見ると、60代では「客観的な比較をしてもらい、買い物での失敗を防ぎたいから」が41.3%と、他の世代の約2倍にのぼりました。

出典:株式会社メルカート「メルカートECサイト利用時のAI相談に関する調査」(PR TIMES/2026年7月22日)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000023201.html

シニア向け通販ほど関係ないと思われがちですが、実態は逆です。
失敗したくない慎重なお客様ほど、客観的な比較をAIに委ねたいのです。

健康食品や化粧品など、60代が主要顧客の通販は特に無関係ではいられません。

エージェンティックコマースへの備えは、若年層向けだけの話ではないのです。

対応手順:小さな通販の3ステップ

それでは、具体的な手順に入ります。

ステップ1:商品情報の構造化

主力商品から順に、商品名・価格・容量・成分・配送条件をテキストで整理します。
表や箇条書きを使い、ページ内で機械的に拾える形にしておきます。

「誰の・どんな悩みを解決する商品か」を商品名や見出しに明記することも重要です。

ステップ2:顧客名簿という一次接点の強化

AIが比較の入口を握るほど、AIを介さない直接の接点が資産になります。
購入者をLINEやメルマガの名簿へ迎え、次回の案内が届く動線を整えます。

指名で選ばれるブランドは、AIの提案にも乗りやすくなります。
集めて売るの順番を、AI時代にこそ徹底するのです。

ステップ3:CRMで「決定疲れ」を先回りする

調査では、決定疲れの経験者が76.3%にのぼりました。
選択肢を並べるだけの売り場は、もう親切ではありません。

「あなたにはこれ」と提案を絞る接客が、リピートとLTVを伸ばします。
購入履歴に基づくおすすめの絞り込みから、始めてみてください。

たとえばステップメールで、購入商品に合わせた次の一品だけを案内する形です。
品揃えの広さではなく、提案の的確さで選ばれる設計に切り替えるのです。

これはAIエージェントが普及した後も、指名される理由として残り続けます。

まとめ:AIに選ばれ、人に指名される

エージェンティックコマースは、認知を待たずに需要が積み上がる段階に入りました。
商品情報の構造化、顧客名簿の強化、決定疲れへの先回り。

この3ステップは、AI対応であると同時に、王道のファネル設計そのものです。
AIに選ばれる売り場と、人に指名される関係づくりを、両輪で進めましょう。

関連記事では、顧客名簿を起点にした集めて売る設計も解説しています。
あわせてお読みください。

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ほとんどのネット通販の企業は、更なる成長を行っていくうえでステージごとに
実行すべき施策とKPIの抜け・漏れがあるため全体的な6ステップを踏む事ができていません。

・ネットでスタートしているので紙媒体の同梱物の制作の作り込みが甘い
・カスタマージャニーが完結されていないのでリピート率が上がらない
・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
・広告のみに依存しているので自然検索からの流入がない

このような問題からの課題発見から改善策の提案から実行まで
御社に訪問してお手伝いいたします。

これが通販コンサルティング事業の考え方になっています。

関連リンク

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↓↓↓↓
http://luce-consulting.com/

東洋経済オンライン掲載 記事
↓↓↓↓
http://toyokeizai.net/articles/-/125443

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。