STORESが店舗受取機能を開始|季節商品の予約に学ぶ、受け取りの日を次につなぐ方法

受け取りの日は、顔を合わせて話せる日。店舗受取機能の4つの数字(10/28・24時間・約8割・事前決済)と、受け取りの日を次の季節につなぐ5つの手順をまとめた黒板風スライド

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

店舗受取とは、ネットで注文し、お店で受け取っていただく売り方です。
たとえば、クリスマスケーキやおせちの予約がそうです。

実は、この店舗受取について考えさせられる発表がありました。
そこで、今日はその発表を一緒に読みます。

まず、私の考えを先にお伝えします。
店舗受取は、受け付けを楽にするだけの仕組みではないと考えます。

なぜなら、お客様がお店に来てくださる約束の日とも読めるからです。
そう考えると、受け取りの日の過ごし方も変わってきます。

STORESネットショップの店舗受取機能

まず、取り上げるのはSTORESネットショップの新しい機能の発表です。
なお、発表は2026年10月21日です。

STORESは、中小のお店向けに仕組みを提供する会社です。
なかでも、小売・飲食・サービス業のお店が主な相手です。

今回、ネットショップに「店舗受取機能」が加わりました。
しかも、提供は2026年10月28日から始まっています。

ただし、対象は「スタンダードプラン」以上の事業者です。
また、季節商品の予約を24時間受け付けられる機能です。

本機能により、事業者はクリスマスケーキやおせち、恵方巻などの季節商品の予約を、STORES ネットショップ で24時間受け付けられるようになります。
出典:STORES株式会社「STORES ネットショップ、クリスマスケーキやおせちの予約受付から店頭受け渡しまで支援する「店舗受取機能」を10月28日に提供開始」(2026年10月21日)

店舗受取の受け付け・準備・受け渡し

まず、お客様は受取日時を選び、注文と決済まで済ませます。
また、ネットで受け付けるため営業時間外も予約を受けられます。

次に、受取日時ごとに予約数の上限を決められます。
そして、上限に達すると自動で受け付けが締め切られます。

注文時に決済が完了するため、店頭での会計対応が不要になり、受け渡しをスムーズに進められます。
出典:同発表

なお、注文一覧や受け渡しの管理は11月中の提供予定です。
また、電話や店頭で受けた予約の登録も11月中の予定です。

需要が数日に偏る季節商品と店舗受取

では、なぜこうした機能が求められるのでしょうか。
発表は、需要が特定の数日間に偏ることを課題に挙げています。

株式会社インテージの調査では、クリスマスケーキや料理を食べる日は12月24日・25日の2日間が全体の約8割に集中しています。
出典:同発表(インテージ「クリスマスに関する調査」2025年11月実施より)

さらに、電話や紙の予約票では集計に手間がかかるそうです。
しかも、受け渡しの日には確認や会計も重なります。

なお、今回の発表は機能の提供開始のお知らせです。
また、導入店数や売上の変化は、確認できた範囲では書かれていません。

店舗受取に名簿が要ると私が読んだ理由

ここからは、私の読み方です。
まず、今日の話は新しい機能のお知らせです。

ですから、機能を入れればお客様が戻る、という話ではありません。
そのうえで、気になった点があります。

それは、お客様が自分で受取日時を選ぶという点です。
つまり、お客様がお店に来てくださる日が先に決まります。

だとすると、受け渡しの日は顔を合わせて話せる貴重な日ではないでしょうか。
では、小さなお店はその日を何で次につなげるのでしょうか。

その道具が、予約のときにいただく名簿だと考えます。
私は、そう読みました。

では、受け取りの日を次の季節につなぐ手順に移ります。
まず、ここからの手順は私からのご提案です。

手順1 店舗受取の予約をネットでも受ける

まず、季節商品の予約をネットでも受け付けます。
たとえば、電話や店頭の受け付けと並べて置きます。

すると、お名前と連絡先をお客様ご自身に入れていただけます。
つまり、予約と同時に名簿ができていきます。

これに対して、電話や紙では書き写す手間がかかります。
ただし、ご案内を送るのは手順3で了解をいただいた方だけです。

手順2 受取日ごとの上限を作れる数から決める

次に、受取日ごとの上限を作れる数から決めます。
なぜなら、受けすぎると当日に話す余裕がなくなるからです。

たとえば、去年の受け取りが多かった日を先に数えます。
そこで、その日は特に上限を先に決めておきます。

また、作れる数を先に決めると品質も守れます。
そのうえで、一言を交わす時間も残せると考えます。

手順3 次のご案内をしてよいか伺う

さらに、予約のときに次のご案内をしてよいか伺います。
たとえば、「次の季節のご案内をお送りしてもよろしいですか」です。

そして、了解をいただいた方だけを名簿に残します。
また、メールやはがきなど方法も選んでいただきます。

手順4 受け渡しの日に一言カードを添える

そして、受け渡しの日に手書きの一言カードを添えます。
たとえば、次の季節の予約が始まる月を書いておきます。

なお、会計が済んでいる分、話す時間も少し取れるかもしれません。
ただし、売り込みではなく感謝を伝えるカードにします。

手順5 次の季節は名簿の方から先に案内する

最後に、次の季節は名簿の方から先にご案内します。
たとえば、クリスマスの次は恵方巻という具合です。

また、恵方巻の次は春のお菓子というように季節は続きます。
だからこそ、名簿は1年を通して使えるはずです。

そして、何人がまた予約してくださったかを季節ごとに数えます。
すると、毎年戻ってくださる方の数が見えてきます。

店舗受取は直線から同心円へ

ここからは、私の読み方です。
まず、直線のファネルでは毎年チラシで新しい方を探します。

その結果、去年予約してくださった方とのつながりが切れます。
しかも、受け取りの日の会話が次の季節に生かされません。

これに対して、同心円では去年の方に先にお知らせします。
そして、季節が巡るたびにまた来てくださるのではないでしょうか。

だからこそ、店舗受取でも「集めて売る」が要だと考えます。
私は、そう読みました。

ここは、私からのご提案です。
季節商品の予約を、その年だけで終わらせないでください。

そして、その積み重ねが100日ファン化計画と重なると考えます。
また、季節が巡るたびにお付き合いが深まると考えます。

まとめ|店舗受取は受け取りの日を次につなぐ

では、今日の要点をまとめます。
STORESネットショップは、10月28日から店舗受取機能を始めました。

また、季節商品の予約を24時間受け付けられるようになりました。
ここからは、私からのご提案です。

まず、店舗受取の予約をネットでも受けます。
次に、受取日ごとの上限を作れる数から決めます。

さらに、次のご案内をしてよいか伺います。
そして、受け渡しの日に一言カードを添えます。

最後に、次の季節は名簿の方から先にご案内します。
こうして、受け取りの日が次の季節につながると考えます。

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今日は、去年の予約が電話・店頭・ネットで何件だったか数えてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。