単なる製品の販売を超えて
商品に社長の「らしさ」・「生き様」を
投影して、人の心に刺さるメッセージを
発信することで、小さな会社でも
小売業の変革を通販で実現する、
をビジョンに掲げ、
【共創価値を科学的にする】こと
を追い続けています。
あなたのビジョンと価値提供を
ギフトとして、最大限に引き出して
あなたの売上を最大化しながら世の中をよりよく照らし、
お客さまと共に共創しながら、
「売れないを売れるに変身させる」をテーマに
通販プロデュース業と通販専門のコンサルティング業
をメインに支援活動しています。
From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
コミュニティコマースとは、すでに人が集まる場所へ売り場を置く設計のことです。
つまり、店を新しくつくることから始めません。
まず、多くの会社は逆の順番で動いています。
店を先につくり、そのあとで広告費を払って人を集めにいきます。
ところが、その順番を入れ替えた会社が現れました。
しかも、その会社が持っていたのは店ではなく、ラジオの聴取者でした。
そこで今日は、コミュニティコマースの5手順をお伝えしていきます。
小さな会社が、明日から手をつけられる順番になっています。
コミュニティコマースとは何か、8月31日に起きたこと
まず、実際に起きたことから確かめていきます。
株式会社radikoが、新しいサービスをひとつ始めました。
2026年8月31日、「radiko EC mall」の提供を開始
出典:株式会社radiko プレスリリース「radiko、『聴く』から『買う・応援する』へつなぐ『radiko EC mall』を提供開始」(2026年9月2日発表)
そして、その仕組みは驚くほど単純なものでした。
リスナーは、いつも聴いている番組のページから、そのまま店に入ります。
radikoアプリ内の対象番組ページ等からストアへアクセスし、LINEミニアプリ上で商品を購入できる
出典:同上
つまり、聴くための動線の中に、買うための動線が置かれています。
売り場を新しくつくったわけでは、まったくありません。
むしろ、人がすでにいる場所のほうへ、売り場を移したのです。
これがコミュニティコマースという考え方の、いちばん大事なところです。
手順1|すでに人が滞在している場所を数える
まず、最初にやるべきことは商品開発ではありません。
自社で人がいちばん長く滞在している場所を、数字で数えることです。
実際、radikoはその数字をプレスリリースで公表しています。
根拠になる一文を、そのまま引いておきます。
radikoユーザーの1日あたり平均利用時間は約150分(2026年1月時点)
出典:株式会社radiko プレスリリース(2026年9月2日発表)
1日150分は、3時間近い滞在にあたる数字です。
しかも、その場所へ毎日のように戻ってきてくださいます。
一方、自社ECサイトの滞在時間はどうなっているでしょうか。
多くの場合、お客様は数分で離れていってしまいます。
つまり、勝負は滞在の長さのほうで決まっているのです。
3時間いる場所に売り場がないほうが、よほどもったいないと言えます。
手順2|コミュニティコマースは、売り場を新しくつくらない
次に決めるのは、その売り場をどこに置くかという問題です。
コミュニティコマースは、新しい店を建てるところから始めません。
実は、radikoが束ねている場所の規模は相当に大きなものです。
参加している放送局の数は、公式に示されています。
民放ラジオ全99局・NHK(NHK AM、NHK FM)が参加
出典:同上
そのため、99局分の聴取者がすでにその場所にいらっしゃいます。
だから、店をあとから置くだけで商売として成立しました。
一方、小さな会社にもまったく同じ性質の場所があります。
メルマガ、LINE、店頭のレジ前、商品に入れる同梱物です。
実は、そこがあなたの会社でいちばん濃い接点になっています。
なぜなら、すでに関係のある方しかそこにはいないからです。
手順3|最初の商品は、応援したくなるものにする
そのうえで、最初に何を置くかという問題に入ります。
radikoの第1弾は、3つの放送局が開いたストアでした。
KBS京都「となもりタウンストア」(2026年8月31日開始)はイベントオリジナルTシャツ、J-WAVE「STAY READY WITH J-WAVE 防災グッズストア」(同日開始)はラジオ付トーチライトと防災緊急セット、TBSラジオ「開局75周年オフィシャルグッズストア」(2026年9月1日開始)は75周年記念グッズ
出典:同上
ここで、3つのストアに共通しているものを見てください。
どれも、安いから買っていただく商品ではありません。
むしろ、その番組を応援したいという気持ちに向いています。
そしてその気持ちは、いま静かに、しかし確実に広がっています。
実際、国が出している資料にもその記述がありました。
数字を2つ、あわせて引いておきます。
15〜79歳の3人に1人が推しを持つ(インテージ調査)。
「オタク」主要16分野の市場規模は2020年度から2024年度にかけて約50%拡大(矢野経済研究所)
出典:財務省『ファイナンス』令和7年11月号 コラム 経済トレンド137「推し活〜若年層を中心に急成長する消費形態〜」
つまり、応援して買うという行動は例外ではなくなりました。
むしろ、値段以外で選ばれる数少ない入口になっています。
手順4|在庫リスクを、企画の前に外しておく
しかし、多くの企画はちょうどこの場所で止まってしまいます。
止まる理由は、業種が違ってもたいてい同じものです。
つまり、在庫と、売ったあとの手間のほうが怖いのです。
そこでradikoは、その怖さを企画に入る前の段階で外しました。
在庫リスクや販売運用の負荷が新規企画のハードルとして挙がることもありましたが、radikoがグッズの企画・制作や販売運用を支援することで、これまで企画が立ち上がらなかった番組でも一歩目を踏み出すハードルが下がることが期待されます
出典:同上
ここで、話を小さな会社のほうへ置き換えてみます。
最初から、大量にロットを発注しないでいただきたいのです。
そこで使えるのが、受注生産や予約販売という組み立て方です。
つまり、売れてからつくるという順番に入れ替えてしまいます。
そのため、在庫を1つも抱えないまま始めることができます。
一歩目のハードルは、その入れ替えだけで確実に下がります。
手順5|買ってくださった方を、次の場所へ戻す
最後は、買っていただいたあとをどう設計するかという話です。
コミュニティコマースは、購入の瞬間では終わりません。
実は、radikoは構想としての言葉をきちんと残しています。
そこに、次の一手がはっきりと書かれていました。
ラジオを聴くだけではなく、参加して楽しむ。こうした方向性を「オーディオコミュニティモール構想」として掲げ、具体化を始めています
出典:同上
つまり、買うという行為そのものが参加になっています。
そして、参加してくださった方は、また番組を聴きにきます。
ここで、円がひとつきれいに閉じることになります。
聴く、買う、また聴く、という順番で回りはじめるのです。
一方、直線で終わってしまう会社はこうはなりません。
買われた瞬間に、お客様との関係のほうが切れてしまいます。
数字で見る、コミュニティコマースのいま
ここで、今日確かめた数字をまとめて並べておきます。
すべて、一次ソースに当たって照合した数値だけです。
まず、サービスの提供開始は2026年8月31日でした。
そして、1日あたりの平均利用時間は約150分となっています。
さらに、参加しているのは民放ラジオ全99局とNHKです。
なお、150分という数字は2026年1月時点のものになります。
一方、推しを持つ人は15〜79歳の3人に1人という調査結果です。
しかも、市場規模は4年間で約50%も拡大していました。
つまり、これらの数字が示しているのは売り方ではありません。
示しているのは、あくまで順番のほうだと考えています。
売ってから、つくる。順番についての話
ここで、拙著から1つだけご紹介させてください。
『【小さな会社】ネット通販 億超えのルール』という本です。
第5章「2か月目に実施する『商品企画』に役立つ法則18」
出典:西村公児『【小さな会社】ネット通販 億超えのルール』すばる舎(2017年12月18日刊・ISBN 9784799106563)/目次はすばる舎 書誌ページで照合
つまり、商品企画は2か月目のところに置いてあります。
なぜなら、1か月目にやるのは仕組みづくりだからです。
そして、ここで言う仕組みとは人が集まる場所のことです。
だから、商品よりも先に場所のほうをつくることになります。
実は、radikoもまったく同じ順番をたどっていました。
設立は2010年12月、店を置いたのは2026年8月のことです。
つまり、15年以上をかけて先に場所をつくっていました。
そのうえで、売り場をたった1つ足しただけなのです。
まとめ|コミュニティコマースの次にくる100日
最後に、今日の要点を1つだけに絞ってお伝えします。
コミュニティコマースは、商品の話ではなく順番の設計です。
まず、人がいちばん長くいらっしゃる場所を数えます。
そして、そこに小さな売り場をひとつ置いてみます。
そのうえで、応援したくなるものを1つだけ並べます。
ただし、在庫のほうは先に抱えないようにしてください。
そして、買ってくださった方を元の場所へお戻しします。
つまり、コミュニティコマースは最後に円を描くのです。
集めて売って終わる直線では、100日は始まりません。
名簿に入れて100日通っていただく、同心円のほうです。
売り場を捨てましょう、という話ではまったくありません。
むしろ、売り場を関係の中へ置き直すだけの話なのです。
通販専門のコンサルティングって何?
更に、通販の実践基準書 はこちらから!
通販専門のコンサルティングって何?
ネット通販のビジネスを本気で伸ばしていきたいと
お考えの経営者のあなたに対して20年以上現役で通販の
事業会社で実務を実践し、ゼロイチから11の事業を成功させた専門家である、
売れる通販プロデューサー西村公児が数値にコミットメントして、
あなたのネット通販事業の業績を大幅に伸ばすコンサルティングを総合的に行います。
これまで年商600億円レベルの通販企業の社員実務の経験から、
あなたの会社のステージに合った最適な施策を実施していきます。
ほとんどのネット通販の企業は、更なる成長を行っていくうえでステージごとに
実行すべき施策とKPIの抜け・漏れがあるため全体的な6ステップを踏む事ができていません。
・ネットでスタートしているので紙媒体の同梱物の制作の作り込みが甘い
・カスタマージャニーが完結されていないのでリピート率が上がらない
・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
・広告のみに依存しているので自然検索からの流入がない
このような問題からの課題発見から改善策の提案から実行まで
御社に訪問してお手伝いいたします。
これが通販コンサルティング事業の考え方になっています。
企業HPはこちら
↓↓↓↓
http://luce-consulting.com/
東洋経済オンライン掲載 記事
↓↓↓↓
http://toyokeizai.net/articles/-/125443



