日本一のおせちが半分入れ替わった理由を、公式データから読み解く

日本一のおせちが半分入れ替わった理由を、公式データから読み解く

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

顧客の声は、集めた後の使い道で価値が決まります。
4年連続おせち単品売上数日本一のジャパネットは、購入者アンケート7,003件を分析しました。

そして今年、メニューの約半数を刷新しています。
売れている商品ほど変え続ける逆説を、公式発表の数字だけで分解します。
小さな通販が今日から使える声の回収設計を5つの要素にまとめます。

売れている商品ほど、変えるのが怖くなります。
当たった商品は「触るな」が、いつのまにか社内の常識になるからです。

けれども、リピート商品の本当の敵は競合ではありません。
「去年と同じ」に対する、お客さまの静かな飽きです。

この記事では、日本一の定番商品の約半数を顧客の声で作り替えた会社の設計を、公式発表の数字だけで分解します。

4年連続日本一の商品が置かれている場所

ジャパネットのおせちは、2023年から2026年まで4年連続で「おせち単品売上数日本一」を獲得(株式会社東京商工リサーチ調べ)

出典:株式会社ジャパネットホールディングス プレスリリース(2026年8月7日 9時00分)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000016651.html

4年連続の日本一であれば、普通は「変えない」を選びます。
固定された定番は、最初の1、2年はよく働きます。

けれども、やがてリピートのグラフは静かに寝はじめます。
お客さまは文句を言いません。

黙って「今年は別のところにしようか」と考えるだけです。

声を聞くタイミングを「食べ終わった直後」に固定する

購入者アンケート7,000件超を分析し、2026年のメニューから約半数を刷新・改良した

アンケート実施期間:2026年1月1日~1月31日、回答数:7,003件

出典:株式会社ジャパネットホールディングス プレスリリース(2026年8月7日 9時00分)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000016651.html /ネットショップ担当者フォーラム(2026年8月17日・大嶋喜子)/ https://netshop.impress.co.jp/n/2026/08/17/16555

実施期間は1月1日から31日です。
おせちを食べ終わった直後、味の記憶がいちばん濃いタイミングで聞いています。

購入直後の「買ってよかったですか」ではありません。
使い終わった後の「次はどうしてほしいですか」です。

この違いが、回収できる声の質を決めます。

声を「試験」にかけてから商品に入れる

社員30名以上による「社内モニタリングテスト」を導入し、高得点を獲得した21品を新たに採用

過去最多となる73品目(和の重36品・洋の重37品)をラインアップ

出典:株式会社ジャパネットホールディングス プレスリリース(2026年8月7日 9時00分)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000016651.html

声を聞き、試作し、社内で採点し、高得点だけを載せています。
アンケートがそのまま商品開発の第一工程になっているのです。

声をそのまま反映するのではなく、いったん試験にかけています。
この一段があるから、声の断片に振り回されずに済みます。

変える半分と、守る半分を分ける

半分も入れ替えて、定番と言えるのでしょうか。言えます。

変えているのは「お客さまが変えてほしいと言った半分」だからです。
声に沿った変更は、裏切りではなく応答です。

可食部の重量を前年比113%へ増量

価格:19,990円(税込)※2026年11月24日までの期間限定値引き(以降29,990円)

年越しそば4人前、祝箸4膳を同梱

出典:株式会社ジャパネットホールディングス プレスリリース(2026年8月7日 9時00分)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000016651.html

中身は増やし、値段は据え置いています。
この形のために、1年以上前から原材料調達を調整していると報じられています。
(出典:ネットショップ担当者フォーラム・同記事)

定番とは、対話の結果のことなのです。

年1回の商品に、1年がかりの往復運動を組む

販売開始:2026年8月7日

前年実績から約13%増となる販売数量

出典:株式会社ジャパネットホールディングス プレスリリース(2026年8月7日 9時00分)/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000016651.html

お正月の商品を、真夏の8月に売り始めています。
1月に声を聞き、夏に売り出しています。

西村は著書『小さな会社 ネット通販 億超えのルール』で、
成長指標のひとつに年間リピート率を挙げています(※要旨)。

年1回の商品は、リピートの勝負が1年に1度しかありません。
だからこそ、食べた直後の声の回収が翌年の仕込みそのものになります。

採用した声を、本人に返す

小さな通販が真似るなら、7,003件は要りません。
聞くタイミングを「使い終わった直後」に固定する

  1. 質問は1問に絞る(「次回、どこが変わっていたらもっと嬉しいですか」)
  2. 直近の購入者10名に送る
  3. 採用した声は「あなたの声で変えました」と本人に報告する
  4. 変えた点を翌年の販売ページに書く

自分の声が商品に入ったお客さまは、強いリピーターになりやすくなります。

そして「お客さまの声で変わりました」は、新規のお客さまへの強力なコピーにもなります。

守るために、変え続ける

7,003件の声、約半数の刷新、30名以上の試食、
採用21品という一連の器が、4年連続日本一の裏側にありました。

売れている商品を守る方法は、固定ではなく応答です。
買ってくださった方の声を、翌年の商品に入れていくことです。

その往復が、1回の購入を毎年の習慣に変えていきます。
1人の熱中が、100人の推し活を生む。

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これまで年商600億円レベルの通販企業の社員実務の経験から、
あなたの会社のステージに合った最適な施策を実施していきます。

ほとんどのネット通販の企業は、更なる成長を行っていくうえでステージごとに
実行すべき施策とKPIの抜け・漏れがあるため全体的な6ステップを踏む事ができていません。

・ネットでスタートしているので紙媒体の同梱物の制作の作り込みが甘い
・カスタマージャニーが完結されていないのでリピート率が上がらない
・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
・広告のみに依存しているので自然検索からの流入がない

このような問題からの課題発見から改善策の提案から実行まで
御社に訪問してお手伝いいたします。

これが通販コンサルティング事業の考え方になっています。

企業HPはこちら
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http://luce-consulting.com/

東洋経済オンライン掲載 記事
↓↓↓↓
http://toyokeizai.net/articles/-/125443

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。