1人の熱中が100人の推し活を生む同心円ファネル進化論

1人の熱中が100人の推し活を生む同心円ファネル進化論

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

推し活人口40.9%・20代で約6割(2026年最新)、アテニアAI接客・ALL YOURS共創
イオンAI共創おせち── D2C・小売・通販の最新ファクトから読み解く、AI時代の同心円ファネル進化論。
1人の熱中を増幅する設計の本質を、ファネル設計士の視点で解説します。

「ファネルとは、上から下へ漏斗で絞り込むものだ」
これは多くの通販・D2C事業者が信じてきた言葉です。

ところが、2026年のいま、その直線思考では成果が出にくくなっています。
なぜでしょうか。時代の重心が、すでに動いているからです。

▍推し活をしている人の割合は全体で40.9%と4割を超え、20代では約6割が推し活をしている。

── 出典:ビデオリサーチ/ひと研究所26年最新調査「推しがいる」人はついに4割超!
──ご注目ください。

これは「上から下へ流す」消費ではなく、「中心から外へ広がる」消費の到来を示しています。
ここで私が提案したい新しい設計概念が「同心円ファネル」です。

中心に「最も熱中する1人」を置き、その熱量が同心円状に外側へ波紋を広げる構造。
1人の熱中が10人を巻き込み、10人が100人を推し活へ誘う。

これがAI時代だからこそ機能する、新しいファネルのかたちです。
そして、この同心円の「波紋を増幅する装置」として、AIが効きはじめています。

▍アテニアでは2026年2月10日、接客ノウハウを読み込ませた
接客AI「アテニア AIビューティアドバイザー」をECサイトに実装した。

約200種類の商品の成分や効果に加え、肌の仕組み、エイジングケアの知識、
さらには実際の接客で用いられる問答集までを学習させている。

─ 出典:ECのミカタ/アテニアはなぜ「AI接客」を実装したのか “ハイブリッド通販”を加速する新たな一手
─アテニアは元々、店舗で購入した顧客のLTVが、EC専用顧客に比べて格段に高いという課題を抱えていました。

つまり「人対人接客の熱量」をECに移植したかったのです。
AIで店舗の体温をデジタルへ運ぶ── これが同心円ファネルの「波紋増幅」の正体です。
もう一つ、共創型の事例があります。

▍ALL YOURSは「ファンの数=自社のブランド力」と捉えており、
顧客と一緒にブランドを作るイメージで共創を実現している。
─ 出典:W2ソリューション/2026年最新版 D2Cブランドの成功事例20選
─ファンの数が、そのままブランド力になる。

これは同心円の中心に「熱中する1人」を置き、外側へ波紋を広げた結果です。
さらに小売側からも、AI共創の動きが出てきました。

▍イオンでは、AIを「共創パートナー」と位置づけ、独創的な「AI共創おせち」を開発するなど、
商品開発のプロセス自体を革新している。
─ 出典:電通総研/【2026年最新版】国内外の生成AI活用事例9選
─AIは「人の代替」ではなく「共創の触媒」として使う時代です。

今日からできる小さな一手は、最も熱中している顧客1名を選び、
その方の発言・写真・体験談をAIプロンプトに組み込むこと。

その瞬間、AIは無機質な自動応答から、
ブランドの熱量を増幅するスピーカーへと変わります。

「1人の熱中が、100人の推し活を生む」

これがミニマム通販時代のファネル設計の北極星です。

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東洋経済オンライン掲載 記事
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http://toyokeizai.net/articles/-/125443

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。