レビュー施策の前に。51.6%が見ていたのは別の一行でした

レビュー施策とは|特典で集めた口コミより、51.6%が見ていた一行

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

レビュー施策を、特典と割引で回していませんか。
まず、先週公表された2本の調査をご覧ください。

片方は書く側、もう片方は買う側を調べたものです。
そして、2本を並べると順番のずれが見えてきます。

実は、書く側と買う側では見ているものが違います。
そして、そのずれが施策の空回りを生んでいます。

つまり、レビューは集めるものではありません。
むしろ、こちらから渡すものです。

本稿では、レビュー施策の5つの手順をお伝えします。
なお、数字はすべて一次資料で照合しています。

レビュー施策が行き止まりになる理由

まず、書く側の数字から入ります。
実際、投稿している方は多数派ではありません。

商品を試してSNSなどに感想を投稿した経験がある人は29.3%。「ない」は70.7%
出典:株式会社システムリサーチ「商品投稿に関するメリットや負担」に関するアンケート調査(2026年9月4日公開)

10人のうち7人は、投稿しておられません。
ところが、ここは想定内という方が多いはずです。

問題は、書いてくださる3人の動機にあります。
なぜなら、その動機が続きを決めるからです。

投稿したきっかけの1位は「特典や割引があったから」35.4%
出典:同調査

つまり、特典が最初の1位に来ています。
しかし、本当のねじれはその次にありました。

投稿経験者のうち、現在も投稿を続けている方は36.6%
出典:同調査

3人に2人が、途中で止まっておられます。
そのため、件数は増えても関係は残りません。

さらに、続けたい理由にも同じ傾向が出ています。
1位は「ポイントや謝礼がもらえる」で37.1%です。

特典は、最初の1回を連れてきてくれます。
ただし、2回目までは連れてきてくれません。

だからこそ、レビュー施策は1回で終わります。
ここを直さない限り、件数は買い続ける費用です。

手順1 レビュー施策を2つの列に分けて数える

まず、いまあるレビューを2つに分けてください。
そのうえで、月ごとに件数を並べます。

1列目は、特典を出した企画から生まれたものです。
2列目は、何も出していないのに書かれたものです。

なお、分け方は難しくありません。
企画の実施月と投稿日を突き合わせるだけです。

多くの会社では、1列目だけが伸びています。
その結果、合計値は事業の健康を語らなくなります。

ですから、レビュー施策の成績は2列目で見ます。
実際、謝礼なしの1件は10件分の重さを持ちます。

手順2 商品説明の1行目を、先に書き換える

次に、買う側の数字をご覧ください。
ここに、手順2の根拠があります。

レビュー数やランキングに関わらず商品を購入した決め手の1位は「自分に合いそうだと感じた」51.6%
出典:株式会社システムリサーチ「商品の購買」に関するアンケート調査(2026年9月4日公開)

半数を超える方が、口コミの数を見ていません。
むしろ、自分に合うかどうかを見ておられます。

ところが、多くの商品ページは素材から書き始めます。
それは、どなたのためかの説明ではありません。

そこで、1行目をこう変えてください。
「立ち仕事で、夕方に足がつらくなる方へ。」

主語をお客様にするだけで、自分ごとになります。
しかも、この1行は0件の初日から置けます。

ちなみに、この1行は広告文にもそのまま使えます。
そのため、書き換えの効果は二重に効いてきます。

手順3 レビュー施策の負担を、会社が引き受ける

さらに、投稿の負担もはっきり出ています。
ここを下げるほうが、謝礼を上げるより先です。

投稿時に負担に感じる・感じそうなことの1位は「投稿内容を考えるのが大変」39.3%。「写真や動画を用意するのが大変」33.6%
出典:前掲「商品投稿に関するメリットや負担」に関するアンケート調査

1位は、文章力の不足ではありません。
つまり、レビュー施策の壁はお題の不在です。

そこで、同梱物に1行だけお題を置いてください。
「使った場面を、1行だけ教えてください。」

自由記述を求めると、人は手が止まります。
ところが、1行と限定すると書けてしまいます。

また、お題は毎回変えないでください。
同じ問いを続けるほど、言葉がそろってきます。

写真も「箱のままで構いません」と添えます。
その結果、33.6%の壁が一段下がります。

手順4 書いてくださった1人を、売り場に立てる

次に、いただいた1行を商品ページへ載せます。
なお、お名前はご本人の許可の範囲で構いません。

実際、感想の隣に使用歴を1行添えると変わります。
なぜなら、読む方が自分と重ねやすくなるからです。

そのうえで、載せたことを本人にお伝えします。
実は、ここが分かれ目になります。

ポイントを配った相手は、使えば離れていきます。
一方、言葉が売り場に立つ方は見に戻られます。

そして、その1行は次の商品開発の材料になります。
つまり、売り場が調査票の役割も果たします。

最後に、その方は必ず誰かに話してくださいます。
これが、ベルトコンベア理論の入口です。

手順5 レビュー0件のまま、先に出して確かめる

最後に、順番そのものを疑ってみてください。
拙著でも、この順番を第3章に置いています。

『売ってから、つくる!ミニマム通販バイブル』です。
スタンダーズ・プレスから2024年2月に出ました。

第3章の題は「ドライテストを実施する」です。
つまり、売れるかを先に確かめる章です。

実際、調査にも同じ姿勢が表れていました。
レビュー数に関わらず購入した経験は24.8%です。

4人に1人が、実績のない商品を選んでおられます。
したがって、0件は売らない理由になりません。

ただし、出したまま放置してはいけません。
まず、2週間で反応を見て言葉を直します。

数字で見る、レビュー施策のいま

まず、書く側の3つの数字です。
投稿経験29.3%、継続36.6%、特典35.4%。

次に、負担と謝礼の数字です。
内容を考えるのが大変39.3%、謝礼37.1%。

さらに、買う側の3つの数字です。
自分に合いそう51.6%、レビュー不足16.7%。

もっとも、見落とせない数字がもう1つあります。
レビュー以外の決め手2位は商品説明34.4%です。

なお、いずれも2026年8月26日実施の調査です。
そして、2026年9月4日に公表されています。

ちなみに、投稿調査は24〜49歳男女280名です。
また、購買調査は20〜49歳男女250名です。

集めて売る直線から、渡して通う同心円へ

ここまでの5手順は、1本の線でつながります。
すなわち、順番を入れ替えるという1点です。

集めてから売る。これが直線ファネルです。
渡してから通っていただく。これが同心円です。

ところが、多くの会社は件数だけを追います。
その結果、施策の寿命が1四半期で尽きます。

レビュー施策は、同心円の最初の1周にあります。
だからこそ、件数ではなく継続率で見ます。

なお、数字の見方は別稿でも整理しました。
あわせて、EC KPIの見方もご覧ください。

まとめ|レビュー施策の次にくる100日

最後に、明日やることを3つに絞ります。
まず、商品説明の1行目を書き換えます。

次に、お題を1つだけお渡しします。
そして、いただいた言葉を売り場に立てます。

つまり、レビュー施策は渡す仕事です。
なぜなら、書いた方が戻ってくるからです。

それだけで、100日後の景色は変わります。
今日は、1行目だけ読み返してみてください。

1人の熱中が、100人の推し活を生む。
ここから、あなたの同心円が始まります。

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・ネットでスタートしているので紙媒体の同梱物の制作の作り込みが甘い
・カスタマージャニーが完結されていないのでリピート率が上がらない
・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
・広告のみに依存しているので自然検索からの流入がない

このような問題からの課題発見から改善策の提案から実行まで
御社に訪問してお手伝いいたします。

これが通販コンサルティング事業の考え方になっています。

企業HPはこちら
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http://luce-consulting.com/

東洋経済オンライン掲載 記事
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http://toyokeizai.net/articles/-/125443

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。