プレスリリース活用で広告費に頼らず売る

プレスリリース活用で広告費に頼らず売る|琥珀糖ハラペコラボの3つの仕掛けを通販コンサルが解説

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

プレスリリース活用でテレビ露出を生み、公式LINEでリピート率を設計する。
琥珀糖ECハラペコラボの事例をもとに、小さな通販が広告費に頼らず
集めて売るプレスリリース活用の3つの仕掛けを、通販コンサルの視点で解説します。

小さな通販の経営者から、最近もっとも多くいただく相談があります。
「広告費が高くなりすぎて、新規獲得の計算が合わない」という悩みです。

御社も同じ壁に当たっていないでしょうか。
本記事では、広告に頼らず知名度を育てている福岡の菓子EC事例から、
3つの仕掛けを取り出して解説します。

仕掛け1|プレスリリース活用は「1本の当たり」ではなく「頻度」で設計する

まず事例の概要から見てみます。

琥珀糖「こうぶつヲカシ」やオリジナルグッズをECサイトなどで販売するメルティングポットハラペコラボは、メディア発信を積極的に行い知名度を高めている。

6月にはテレビ西日本で野尻社長のインタビューや新商品情報が放送された。きっかけとなったPR TIMESのプレスリリース配信では、トップページのランキングに入ることを目標に高い頻度で配信を続ける。

出典:日本ネット経済新聞「メルティングポットハラペコラボ、メディア積極発信で知名度向上 カラフルな琥珀糖開発」(霜尾遥記者・2026年7月26日公開)/
https://netkeizai.com/articles/detail/19298

ここに、プレスリリース活用の本質が詰まっています。
多くの会社は「渾身の1本」を年に1回だけ配信して、反応がないと諦めます。

ハラペコラボは逆で、ランキング入りという明確な目標を置き、高頻度で配信を続けています。
その積み重ねが、テレビ放送という大きな露出につながったと報じられています。

プレスリリース活用は宝くじではなく、頻度と継続で当たり回数を増やす設計なのです。

仕掛け2|世界観を「商品の外側」まで統一して記憶に残す

露出が増えても、覚えてもらえなければ売上にはつながりません。
同社の2つ目の仕掛けは、世界観の統一です。

パッケージには鉱物記号や鉱物採集箱をイメージした貼り箱や包装紙を採用。「こうぶつヲカシ」を食べ終わった後も残しておきたくなるデザインを目指す。ECサイトのトップページも季節に合わせてデザインを変更し、ブランドの世界観を統一している。

出典:日本ネット経済新聞「メルティングポットハラペコラボ、メディア積極発信で知名度向上 カラフルな琥珀糖開発」(霜尾遥記者・2026年7月26日公開)/
https://netkeizai.com/articles/detail/19298

食べ終わった後も残しておきたくなる箱は、家の中に残る広告塔です。
商品そのものだけでなく、箱・包装紙・サイトまで世界観をそろえる。

この一貫性が「あの鉱物みたいなお菓子の店」という記憶を作ります。
小さな会社ほど、商品数ではなく世界観の濃さで勝負すべきだと私は考えています。

仕掛け3|公式LINEで露出を「名簿」に変えてから売る

3つ目の仕掛けが、ファネル設計士としてもっとも注目したい点です。

4月の母の日ギフトの予約受付開始時には公式LINE登録者に直接告知したことでECへの高い流入・購入が生まれた。

ECでのリピート率は約20%。サイト上に公式LINEへの登録バナーを掲示し、登録後のアンケート回答で300円のクーポンをプレゼントし、登録を増やした。今後は購入履歴や誕生月に応じたセグメント配信を取り入れたいと考えている。

出典:日本ネット経済新聞「メルティングポットハラペコラボ、メディア積極発信で知名度向上 カラフルな琥珀糖開発」(霜尾遥記者・2026年7月26日公開)/
https://netkeizai.com/articles/detail/19298

テレビやSNSの露出は、その日で流れていきます。
しかしLINEの名簿は、こちらのタイミングで何度でも声をかけられる資産です。

母の日ギフトの告知でECへの高い流入・購入が生まれたのは、名簿を先に育てていたからです。
これがまさに「集めて売る」の順番です。

リピート率約20%をどう読むか|2回目購入の設計

ECでのリピート率は約20%と報じられています。
この数字は、裏を返せば約8割のお客さまが1回で止まっているということです。

拙著『「小さな会社」ネット通販 億超えのルール』の第4章では、法則11「定期購入の支持」の法則として、
初回購入から2回目購入までの間隔が小さな会社の経営にとって非常に重要な指標の1つであることを整理しています。

同社が検討している誕生月セグメント配信や、カップアイスの通年販売といった
日常価格帯の商品開発は、2回目購入までの間隔を縮める打ち手として理にかなっています。

ギフトで出会ったお客さまに、自分用の日常商品で戻ってきてもらう。
この動線ができれば、リピート率20%は大きく伸びる余地があります。

まとめ|広告費に頼らない集客は今日から設計できる

本記事の3つの仕掛けを整理します。
プレスリリース活用は頻度で設計し、無料の露出を作る。

世界観を商品の外側まで統一し、記憶に残す。
公式LINEで露出を名簿に変え、2回目購入を設計する。

どれも大きな予算は必要ありません。
御社の「ニュースになる切り口」を3つ書き出すところから、今日始めてみてください。

〔見込み客→新規顧客→ファン〕の階段設計に迷ったら、
過去のCRM設計・LTV改善の記事もあわせてご覧ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。