D2C通販がメルマガ離れ時代に「定期継続率1.5倍」を実現する

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

LINE CRMを「メルマガが落ちたから仕方なく」と導入しても、効果は半分以下になります。
LINE CRMの本質は、購入直後・解約後・日常の3つのレイヤーで顧客と”距離の近い”コミュニケーションを設計することです。

本記事では、D2C通販で実証されている「アップセル率10〜20%/休眠復活率5〜10%/継続率1.5倍」と
いう3つの数字を起点に、LINE CRMの設計図を整理します。

なぜ「LINE CRM」が今この瞬間の経営テーマなのか

メールの開封率は年々低下し、「縛りあり定期モデル」も機能しにくくなっています。

そのなかで、既存顧客からの売上を伸ばしているD2C企業は、
LINEを「配信チャネル」ではなく「CRMの中核」として組み直しています。

LINEを顧客データベースと連携(ID連携)させる企業が増え、CRMでの活用事例が出てきています。
「メールの開封率が低下している」「”縛り”など従来の定期モデルが機能しにくい」なかで、
既存顧客からの売上を増やす企業は、LINEをどのように活用しているのでしょうか?

出典:tsuhan-marketing.com(FiNE by Findstar GROUP・スタークス株式会社/大塚真吾氏)
「LINEのID連携で定期継続率1.5倍も!D2Cで効果が出たCRM施策3選」/

LINEのID連携で定期継続率1.5倍も!D2Cで効果が出たCRM施策3選

ここで読み取るべきは、LINE CRMは「メルマガを置き換えるもの」ではなく
「ファネル全体を再起動するもの」だということです。

数字で読むLINE CRMの3施策

LINE CRMで再現性が確認されている数字は、大きく3つです。

「定期顧客へのおまとめ便訴求」であれば、10-20%前後伸びる企業が多いです。
取り組んだ企業の事例では、解約者のうち約5%が定期購入を再開しました。なかには、最高で10%近くまで復活する企業も。

LINEでの定期的なコミュニケーションによって顧客の「続けたい」欲を高め、約1.5倍ほど継続率がアップする事例が複数出てきました。
出典:tsuhan-marketing.com「LINEのID連携で定期継続率1.5倍も!D2Cで効果が出たCRM施策3選」/

LINEのID連携で定期継続率1.5倍も!D2Cで効果が出たCRM施策3選

「アップセル率10〜20%」「休眠復活率5〜10%」「継続率1.5倍」
この3つを同時に動かせるチャネルは、現時点でLINEがもっとも有力です。

施策①:購入後ステップ配信で「アップセルの階段」を組む

鉄板施策の1つ目は、アップセル施策。たとえば、お試し・単品を購入した顧客には「定期購入」、
初回から定期購入した顧客には「おまとめ便」や「年間コース」をおすすめします。

具体的には、ステップメールと同じ形式で、購入から5日後に「商品の使い方」を、
7日後に「お客様の声」を、10日後におすすめしたいコースの「期間限定のクーポン」を送るといった方法です。
出典:tsuhan-marketing.com(同上)

ファネル設計士の視点で言えば、5日(理解)→7日(共感)→10日(行動)と
いうステップ配信は、SPIN話法のS→P→I→Nの順そのものです。

「売り込み」から始めずに、まず「商品の使い方」と「お客様の声」で
土台を作ったうえで、最後にクーポンで一歩を促す。

この設計を守るだけで、アップセル率は10〜20%変わります。

施策②:解約理由別の再アプローチで「離脱顧客→既存顧客」へ戻す

再開につなげるポイントは、解約時に答えてもらった「解約理由」に合わせたメッセージを送ること。たとえば、「2袋余っている」と答えたお客様には、30日分×2袋として60日後を意識してアプローチをするなど、ニーズに合った訴求をすれば、再開してもらいやすくなります。
出典:tsuhan-marketing.com(同上)

解約は終わりではありません。

「商品が余ったから一度休む」だけのケースが多く、解約理由を起点に
「いつ・どのメッセージで」再アプローチするかを設計すれば、約5%の顧客が定期購入を再開します。

ファネル設計士として言えば、これは〔離脱顧客→既存顧客への戻し〕という、
CRMのもう1段のレイヤー設計です。

施策③:日常コミュニケーションで「続けたい欲」を育てる

LINEでの定期的なコミュニケーションによって顧客の「続けたい」欲を高め、
約1.5倍ほど継続率がアップする事例が複数出てきました。

たとえば、ダイエット商材であれば「1ヶ月間ダイエットチャレンジ」や、
健康食品なら「お家でできるエクササイズ情報」、スキンケア用品などは
「肌に良い食品リスト」など、顧客が長く続けられるようなサポートや顧客の悩みに関する情報を提供します。
出典:tsuhan-marketing.com(同上)

商品の使い方だけでは、顧客はブランドを忘れます。

商品に直結しない「役立つ情報」を継続的に発信することで、
顧客の生活の中にブランドが居続けます。

ブランドが日常に居続ければ、定期解約のトリガーである「忘れ」
「使い切れない」「効果が見えない」を先回りで潰せます。

これが「継続率1.5倍」の正体です。

通販・D2C事業者への翻訳:今日から動ける3つの一手

一手①:購入後5日・7日・10日のLINEステップ配信を組む

ステップメールでやっていたフォローを、まずLINEで並走させます。

一手②:解約フォームに「解約理由選択肢」を必ず設ける

「商品が余っている」「効果が見えない」「価格」など、後の再アプローチ設計に直結する選択肢を用意します。

一手③:商品と直結しない「役立つ情報」を月2〜3本配信する

「使い方」だけでなく、顧客の生活全体に伴走する発信を継続します。

まとめ:LINE CRMは「ファネルの中核」へ

LINE CRMは、メルマガの代替ではなく、ファネル全体を再起動する経営テーマです。

「アップセル率10〜20%」「休眠復活率5〜10%」「継続率1.5倍」という3つの数字は、
メルマガ離れ時代の現実的な解像度です。

通販・D2C事業者の現場では、まず今日、LINE公式アカウントと
カートシステムのID連携の有無を確認するところから始めてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。