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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
推されるブランドは、ファンの熱量から生まれます。
推し活市場4.1兆円・コラボ好感度73%という最新データをもとに、
小さな通販がファン化で売上を伸ばす推し活マーケティングの実践手順を、
ファネル設計士が解説します。獲得依存から卒業する設計図です。
「また広告費が上がった」。
そうため息をつく経営者の方に、今日は別の地図をお見せします。
獲得を追いかけるのではなく、熱量を育てる地図です。
その地図の名前を、推し活マーケティングと呼びます。
獲得依存という見えない敵
多くの通販が、新規獲得に予算を集中させています。
けれど、初回購入のお客様の多くは、戻ってきません。
蛇口を開け続けないと、売上が止まる。
これが、いま多くのお店を縛る「見えない敵」です。
この敵に勝つ鍵が、ファンの存在です。
熱量の高いファンは、何度も買い、まわりに語ります。
その熱量の総量が、いま市場として可視化されました。
推し活市場の規模を約4.1兆円と推定。国内の清涼飲料市場(約4.7兆円)に迫る規模とし、特定の趣味領域にとどまらず、日常的な消費市場として拡大しているとした。
出典:ネットショップ担当者フォーラム「【推し活調査】市場規模は約4.1兆円と推定」(鳥栖剛執筆 2026-03-31/推し活総研データを引用)/ https://netshop.impress.co.jp/n/2026/03/31/15839
清涼飲料に迫る規模です。
推し活は、もう趣味ではなく、日常の消費になりました。
推し活はキャズムを超えた
なぜ、いまこのテーマなのか。
それは、推し活が「ふつうの消費」へ広がったからです。
「している」は30.0%。関心層は合計47.7%に達した。推し活実践者の割合が普及理論における「キャズム(16.0%)」を超えている点に着目し、一般化が進んでいると分析している。
出典:ネットショップ担当者フォーラム「【推し活調査】市場規模は約4.1兆円と推定」(鳥栖剛執筆 2026-03-31/アイブリッジ「Freeasy」調査)/ https://netshop.impress.co.jp/n/2026/03/31/15839
実践者3割、関心層は約半数。
普及の壁である16%を、すでに超えています。
あなたの顧客リストの中にも、誰かを推している人が必ずいます。
その心を、自社ブランドへ向けてもらえばよいのです。
推されるブランドの3条件
調査の数字を、ファン化の設計図に翻訳します。
第一の条件は、少額で続く関わりです。
推し活に使う月額は、1万円未満が合計74.3%を占めた。一方、1万円以上の支出層は25.7%となった。
出典:ネットショップ担当者フォーラム「【推し活調査】市場規模は約4.1兆円と推定」(鳥栖剛執筆 2026-03-31)/ https://netshop.impress.co.jp/n/2026/03/31/15839
主役は、月1万円未満の少額消費です。一回の大きな買い物ではありません。
これは、定期購入の構造とそっくりです。
第二の条件は、好感度を生むコラボです。
「推し」と企業のコラボへの好感度は、「上がる」33.0%、「やや上がる」40.0%で、合計73.0%に達した。
出典:ネットショップ担当者フォーラム「【推し活調査】市場規模は約4.1兆円と推定」(鳥栖剛執筆 2026-03-31)/ https://netshop.impress.co.jp/n/2026/03/31/15839
推しを大切にする企業を、7割超が好きになっています。
第三の条件は、きっかけからの購買です。
「推し」をきっかけとした購買経験は6割に達した。特に食品・飲料など日常消費カテゴリーで購買につながりやすいと分析している。
出典:ネットショップ担当者フォーラム「【推し活調査】市場規模は約4.1兆円と推定」(鳥栖剛執筆 2026-03-31/アイブリッジ「Freeasy」調査)/ https://netshop.impress.co.jp/n/2026/03/31/15839
きっかけ購買の経験は、6割に届いています。
毎日使うものほど、買われやすい。
小さな通販ほど、この波に乗れます。
今日から動ける推し活マーケティング
最後に、明日からの一手をお渡しします。
まず、お店の「推される理由」を一行で書きます。
機能ではなく、語りたくなる物語です。
次に、熱量の高いお客様を10人選びます。
新商品の名前やパッケージを、一緒に決めてもらいます。
お客様を「共犯者」に引き上げる瞬間です。
そして、ファンの声を同梱物やメールで紹介します。
少額のファン限定特典を、毎月ひとつ用意します。
少額×継続×参加を、自社の仕組みに移すのです。
これは〔顧客→優良顧客→ファン〕の階段づくりにほかなりません。
「推し活は若者だけ」という誤解
ここで、よくある誤解にも触れておきます。
「推し活は若い世代の話で、うちの客層とは違う」。
そう感じる方は少なくありません。
けれど、調査が映すのは、もっと広い裾野です。
実践者が3割、関心層が約半数という数字は、特定の年代に偏っていません。
支出の中心が月1万円未満という事実も、無理のない日常消費であることを示します。
つまり、推し活は「熱狂的な少数」ではなく、「ふつうの人の、ふつうの習慣」へ近づいています。
だからこそ、シニア向けの健康食品でも、主婦向けの日用品でも、応用できます。
大切なのは、商品ジャンルではありません。
お客様が「この人を応援したい」「このお店を誰かに教えたい」
と思える理由を、こちらから用意できているか。
その一点です。
ファンづくりは、年齢ではなく、関係性の設計の問題なのです。
推し活マーケティングを週次のリズムにする
最後に、続けるためのコツをお伝えします。
ファン化は、一度きりの施策では育ちません。
週に一度、小さなリズムをつくってください。
月曜は、ファンの声を1つ拾って社内で共有する。
水曜は、その声を同梱物やメールで紹介する。
金曜は、ファン限定の小さな特典や告知を1つ届ける。
この三拍子を、まず4週間だけ回してみます。
すると、お客様からの返信や投稿が、少しずつ増えていきます。
その反応こそ、推し活マーケティングが根づき始めたサインです。
熱量は、一気に燃え上がらせるものではありません。
毎週、薪をくべるように、静かに育てるものです。
まとめ:熱量は設計できる
推し活経済の4.1兆円は、熱量がお金に変わる時代の証拠です。
少額でも、続く関係が、いちばん強い資産になります。
あなたのお店も、「買われるお店」から「推されるお店」へ。
関連記事では、リピート率を底上げするフォローアップ設計や、
同梱物による開封体験の作り方もお伝えしています。
あわせて読み進めて、ファン化の階段を一段ずつ組み上げてください。
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