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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
ファン参加型とは、お客様と一緒に商品や企画を形にする進め方です。
たとえば、写真や言葉、アイデアを寄せていただく形があります。
実は、このファン参加型について考えさせられる発表がありました。
そこで、今日はその発表を一緒に読みます。
まず、私の考えを先にお伝えします。
ファン参加型は、にぎやかなキャンペーンだけではないと考えます。
むしろ、お客様の思い出を預かって形にする進め方とも読めます。
そう考えると、声の集め方も変わってきます。
フェリシモ「パンダ部」のファン参加型の写真集
まず、取り上げるのはフェリシモが発表したパンダ部の写真集です。
なお、発表は2026年10月20日です。
パンダ部は、パンダの写真集のウェブ販売を始めました。
また、定価は3,300円(税込)と発表されています。
さらに、上野駅周辺の主要書店などでも取り扱うそうです。
では、この写真集はどう生まれたのでしょうか。
ファン参加型の写真集は公募から生まれた
パンダ返還後の2026年2月に開始した、上野動物園の歴代パンダたちの写真とエッセイを一般募集して書籍化する「上野動物園のパンダ写真集プロジェクト」により実現した1冊です。
出典:株式会社フェリシモ「上野動物園のパンダ写真集がフェリシモ「パンダ部」より誕生!1000枚の公募写真とエッセイでつくるメモリアルブック『あの日のパンダたち』」(2026年10月20日)
つまり、ファンの写真とエッセイを募るところから始まりました。
しかも、集まった写真の数も書かれています。
公募で集まった1,000枚を超える応募写真の中から、リーリーやシンシン、シャンシャン、シャオシャオ、レイレイら思い出深いパンダたちの厳選ショットとエッセイを全116ページに凝縮。
出典:同発表
なお、1,000枚超は応募写真の枚数で、人数ではありません。
また、飼育員さんの思い出話なども収録されています。
さらに、15年間毎日通う「毎日パンダ」さんのコラムもあります。
つまり、公募のエッセイに加えて、こうした読み物も収録されています。
ちなみに、売り上げの一部はパンダ保護の基金に協賛するそうです。
また、池袋と広島では写真パネル展も開かれると発表されています。
会えないときも、つながるための部活動
「パンダと会えないときも、みんなとつながって、充実したパンダ時間を過ごそう」をコンセプトに、パンダファン目線での基金付きパンダグッズやWEBコンテンツの開発を行っています。
出典:同発表
ちなみに、パンダ部は2026年2月に発足した部活動です。
そのうえ、社員が興味のあるテーマで集う仕組みだそうです。
具体的には、5人以上が集まれば部活として結成できます。
現在は、「猫部」など約30の部活があると書かれていました。
ファン参加型に名簿が要ると私が読んだ理由
ここからは、私の読み方です。
まず、今日の話は全国にお客様を持つ通販会社の取り組みです。
また、写真集がどれだけ売れたかは発表に書かれていません。
そのうえで、気になった点があります。
それは、会えなくなったあとに思い出を集め始めた点です。
つまり、会えない時間をお客様の写真と言葉で埋めています。
だとすると、お客様はつくる人の一人でもあるのでしょう。
一方で、小さな会社でも写真や言葉は寄せていただけます。
では、寄せてくださった方とどうつながればよいのでしょうか。
その道具が名簿だと考えます。
私は、そう読みました。
では、思い出を集めて形にする手順に移ります。
手順1 テーマを1つに絞って募る
まず、ここからの手順は私からのご提案です。
募るテーマを、1つに絞ります。
たとえば、「はじめて使った日の写真」のようなテーマです。
なぜなら、思い出しやすいテーマのほうが寄せやすいからです。
参考までに、パンダ部の写真集のテーマは上野のパンダでした。
ですから、テーマは広げすぎないほうがよいと考えます。
手順2 使い方とお名前の出し方を先に伝える
次に、募る前にいただいた写真の使い方を書いておきます。
また、お名前をどう出すかも先に伝えます。
たとえば、「冊子に載せることがあります」の一言です。
なぜなら、あとからの行き違いを防ぐ助けになると考えるからです。
ただし、写真の扱いで気になる点は専門家にご確認ください。
なお、写っている方への配慮も欠かせません。
手順3 ファン参加型の応募者を名簿でつなぐ
さらに、応募してくださった方に一言伺います。
たとえば、「できあがったらお知らせしてよいですか」です。
なぜなら、応募はいちばん熱のある瞬間だと考えるからです。
しかも、形になったときに真っ先にお届けできます。
ただし、ご案内を送るのは了解をいただいた方だけです。
また、最初は短いお便りで十分だと考えます。
手順4 形にする途中を先にお届けする
そして、形にする途中の様子を応募者に先にお届けします。
たとえば、「表紙はこの写真になりそうです」の一言です。
すると、完成を待つあいだも関わっている実感が残ると考えます。
そのため、できあがりを一緒に楽しみにしていただけるでしょう。
ただし、途中経過は月に1回ほどで十分だと考えます。
なぜなら、送りすぎると負担になってしまうからです。
手順5 載らなかった方にもお礼を伝える
最後に、できあがったら、まず応募者にお知らせします。
そのうえで、載らなかった方にもお礼をお伝えします。
なお、発売記念の写真パネル展も開かれると発表されています。
一方で、小さな会社ならブログでの紹介もお礼の一つになると考えます。
ファン参加型は直線から同心円へ
ここからは、私の読み方です。
まず、直線のファネルでは声を集めて集計で終わります。
その結果、寄せてくださった方との関係が続きません。
しかも、次の企画のときにまた一から募ることになります。
これに対して、同心円では寄せてくださった方と形にします。
そして、次の企画でまた声をかけ合うのではないでしょうか。
だからこそ、ファン参加型にも「集めて売る」が要だと考えます。
私は、そう読みました。
ここは、私からのご提案です。
お客様がつくる人になれる場を、小さくつくってみてください。
そして、その積み重ねが100日ファン化計画と重なると考えます。
また、名簿の方との関係も少しずつ育っていくと考えます。
まとめ|ファン参加型は寄せてくださった方とつながる
では、今日の要点をまとめます。
パンダ部の写真集は、ファンの写真の公募から生まれました。
また、応募写真は1,000枚を超えたと発表されています。
ただし、販売数などの成果は発表に書かれていません。
ここからは、私からのご提案です。
まず、テーマを1つに絞って思い出を募ります。
次に、使い方とお名前の出し方を先に伝えます。
さらに、応募してくださった方を名簿でつなぎます。
そして、形にする途中を先にお届けします。
最後に、載らなかった方にもお礼を伝えます。
1人の熱中が、100人の推し活を生む。
今日は、お客様に寄せていただけそうなテーマを書き出してみてください。
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