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通販プロデュース業と通販専門のコンサルティング業
をメインに支援活動しています。
From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて
越境ECは難しそうに見えて、止まっている理由は技術ではなく「思い込み」です。
メルカリ グローバルアプリと事業者向けグローバルEC基盤の事例から、
小さな通販が海外展開の最初の一歩を踏み出すための考え方と、
今日からできる準備をファネル設計の視点で解説します。
「海外にも売れたらいいけれど、うちには無理」。そう感じて、越境ECを後回しにしていませんか。
本記事は、その「無理」という思い込みを、事実で点検していく内容です。
越境ECは「販路の追加」ではなく「顧客プールの拡張」
越境ECを、ただの発送先の追加だと捉えると、本質を見誤ります。
越境ECの正体は、新規顧客を探す「母集団」そのものを広げる打ち手です。
国内の見込み客が増えにくいいま、この差は大きな意味を持ちます。
その伸びは、すでに数字に表れています。
メルカリの越境取引事業の流通総額は過去3年で15倍以上に成長し、年間900億円を超える規模に拡大しています。背景には、累計40億品を超える豊富な商品在庫があります。
出典:株式会社メルカリ「メルカリ、越境取引事業の新戦略を発表」(2025年9月30日 プレスリリース)/ https://about.mercari.com/press/news/articles/20250930_crossborder/
過去3年で15倍という伸びは、需要が「待っていた」ことの証拠です。
海外の購入者にとって、日本の商品は「探してでも手に入れたい」対象です。
その熱量を、自社のブランドにも引き寄せられないか。そう考えるのが第一歩です。
販路ではなく、顧客プールを広げる。この視点が出発点になります。
市場は10年で約6倍へ。なぜ「いま」動くのか
越境ECを今日のテーマにすべき理由は、市場の伸びにあります。
伸びる市場では、早く入った事業者が学習量で先行できます。
世界の越境ECの市場規模は、経済産業省の推計で2024年の1.01兆USドルから2034年には6.72兆USドルにまで拡大し、2025年から2034年の年平均成長率は約23.1%と予測されています。
出典:株式会社メルカリ「メルカリ、越境取引事業の新戦略を発表」(2025年9月30日 プレスリリース/経済産業省推計を引用)/ https://about.mercari.com/press/news/articles/20250930_crossborder/
10年で約6倍という数字は、参入の遅れがそのまま機会損失になることを示します。
だからこそ、完璧な準備を待つより、小さく検証を始める判断が効きます。
「最初の一歩」が止まる本当の理由
多くの事業者が、越境ECの入口で足を止めています。
止める原因は、商品力でも資金でもありません。
「越境は専門知識がないと無理」という思い込みが、見えない敵です。
この敵を崩す方向に、プラットフォーム側の設計が進んでいます。
「メルカリ グローバルEC基盤」では、日本の「メルカリShops」の操作で海外の購入者へ商品を販売でき、設定・申請などの特別な対応は不要です。多様な海外決済への対応、複雑な国際配送・通関手続き、外国語での顧客対応といった煩雑な業務をメルカリの機能がサポートし、決済はStripe(2026年1月予定)、配送は佐川急便などと連携します。
出典:株式会社メルカリ「メルカリ、越境取引事業の新戦略を発表」(2025年9月30日 プレスリリース)/ https://about.mercari.com/press/news/articles/20250930_crossborder/
いつもの運用画面のまま、世界へ売る。
そういう環境が整いはじめれば、「無理」の前提は崩れます。
購入者の不安をどう消すか(信頼の設計)
売り手のハードルが下がっても、買い手の不安が残れば取引は伸びません。
「本当に届くのか」「品質は大丈夫か」という不安への先回りが要ります。
「メルカリ グローバルアプリ」では、2026年1月以降、発送前にメルカリがすべての商品をチェックして品質を保証する「全品検品」を導入し、決済から配送状況の追跡までの全プロセスがアプリ上で完結する一気通貫のUXへとアップデートされます。
出典:株式会社メルカリ「メルカリ、越境取引事業の新戦略を発表」(2025年9月30日 プレスリリース)/ https://about.mercari.com/press/news/articles/20250930_crossborder/
信頼は、最初の一回の取引体験で決まります。
買い手の不安を先に消す設計こそ、越境で「集めて売る」土台になります。
今日から動ける一手
最後に、今日からできる準備を1つだけ挙げます。
それは、自社の「世界で刺さる一品」を決め、その物語を言語化することです。
メルカリも、世界で人気の高い日本のエンタメ・ホビー領域へ注力する方針を示しています。
世界に届けるべきは商品の機能ではなく、その背後にある物語と世界観です。
一品が決まったら、その商品ページを「海外の人が初めて見ても伝わるか」で点検します。
写真、説明文、使い方の順番を、海外の見込み客の目線で組み直していきます。
完璧な多言語サイトは要りません。まず1品の物語を、ていねいに翻訳することです。
拙著『伝説の通販バイブル』でも、お客様を一過性の買い手ではなく
「世界の仲間」として迎える姿勢の大切さを主題として整理しています。
越境とは、商品を運ぶことではなく、ブランドの仲間を世界に増やすことです。
まとめ
越境ECは、新規顧客の母集団を世界へ広げる「集めて売る」の延長線上にあります。
止まっている理由は技術ではなく、「越境=特別」という思い込みでした。
まずは「世界で刺さる一品」を1つ選び、その物語を言語化することから始めてください。
関連記事として、当ブログの「LINE×CRMで集めて売るを再起動する」もあわせてご覧ください。
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