3回で安定し、10回で固定する

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From:通販プロデューサーの西村公児
自宅の仕事部屋にて

リピート率を、全体の平均で見ていませんか。

その見方では、たいてい数字は動きません。

まず、理由を申し上げます。

平均には、初回の方も10回目の方も混ざっています。

しかも、その二者は別の生き物です。

つまり、同じ施策が効くはずがありません。

そこで今日は、回数を2つの節目で切る見方をお伝えします。

ただし、新しい分析ツールは必要ありません。

前提|リピート率は、3回目と10回目で意味が変わる

私は現場で、3回で安定し、10回で固定すると呼んでいます。

まず3回目までは、まだ「試している」段階です。

つまり、他社と並べて比べられています。

ところが3回を超えると、比較の対象から外れはじめます。

そして10回を超えたあたりで、選ぶという行為自体が消えます。

なぜなら、買うことが暮らしの一部になるからです。

したがって、狙うべきは平均ではなく、この2つの節目です。

前提|多くの会社は、全員に同じ施策を配っている

ところが実際には、クーポンが全員に配られています。

しかも、10回目の方にも初回向けの割引が届きます。

一方で、2回目の方には何も届いていない、ということが起こります。

そのため、必要のない方に値引きし、必要な方を取りこぼします。

つまり、リピート率が上がらないのではなく、配り先が合っていないのです。

前提|回数帯ごとに、渡すものを変える

そこで、渡すものを3つに分けてください。

まず1〜2回目には、使い方を渡します。

なぜなら、この段階の離脱は「使いこなせない」が多いからです。

次に3〜9回目には、選択肢を渡します。

たとえば、2品目の提案や、お届け間隔の変更です。

そして10回目以降には、役割を渡します。

具体的には、声を聞かせていただく、先に試していただく、といった関わり方です。

事例|20年の現場で見えた、10回目の変化

私は20年以上、通販の事業会社で実務を続けてきました。

年商600億円規模の通販企業で、社員として現場に立ってきました。

さらに、ゼロイチから11の事業を立ち上げています。

その中で、10回を超えた方には共通の変化がありました。

まず、問い合わせの内容が「困りごと」から「提案」に変わります。

次に、アンケートの記述が長くなります。

さらに、値上げをしても離脱が起きにくくなります。

要するに、価格で選ぶ関係から、関係で選ぶ関係に移っているのです。

事例|「依存しない」状態をつくるということ

私は『【小さな会社】ネット通販 億超えのルール』を書きました。

版元はすばる舎で、2017年12月18日の刊行です。

同書の内容紹介には、こうあります。

「集客をポイントやキャンペーンに依存せず、リピート率が高く、売上だけでなくキャッシュもしっかり会社に残る」通販をつくる、と。

つまり、依存しない状態とは、値引きなしで回数が積み上がる状態です。

だからこそ、回数帯ごとに渡すものを変える必要があります。

もっとも、いきなり3分割が難しければ、まず1〜2回目だけで構いません。

前提|リピート率は、値引きの代わりになる

ここで、値引きの話に触れておきます。

多くの会社は、離れそうな方に割引を送ります。

しかし、それは回数を買っている行為です。

つまり、次も割引がないと動かない関係をつくっています。

一方、回数が積み上がった方は、値引きを求めません。

なぜなら、選び直す手間のほうが高くつくからです。

だから、回数を伸ばすことは、値引きをやめる準備でもあります。

まとめ|リピート率を確かめる3つの問い

そこで、いまの自社を測ってみてください。

問1. 購入回数1回、3回、10回の方は、それぞれ何人いますか。

問2. その3グループに届く連絡の中身は、どこが違いますか。

問3. 10回以上の方にだけお願いしていることは、何かありますか。

3つとも答えられるなら、設計はすでに動いています。

一方、1つでも詰まったなら、平均で見ている状態です。

まとめ|今日の一手

今日やることは、ひとつだけです。

購入回数ごとの人数を、1回から10回まで並べて数えてください。

そして、どこで人数が急に減るかを見てください。

その谷が、いま手を入れるべき場所です。

関連記事:F2転換とは休眠顧客とは

まとめ|次の段階へ

ここから先は、積み上がった回数を離さない設計に移ります。

ただし、必要な打ち手は商品の消費サイクルによって変わります。

自社がいまどの段階にいるのかを、まず確かめてみてください。

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・ネットでスタートしているので紙媒体の同梱物の制作の作り込みが甘い
・カスタマージャニーが完結されていないのでリピート率が上がらない
・CRMにビッグデータ・AIを活用していないので自社の商品を買う事が前提で組んでいる
・広告のみに依存しているので自然検索からの流入がない

このような問題からの課題発見から改善策の提案から実行まで
御社に訪問してお手伝いいたします。

これが通販コンサルティング事業の考え方になっています。

西村公児の活動・メディア掲載

企業HPはこちら
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http://luce-consulting.com/

東洋経済オンライン掲載 記事
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http://toyokeizai.net/articles/-/125443

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ルーチェ代表取締役   年商600億円の上場企業の通信販売会社 で販売企画から債権回収のまで16年経験。 その後、化粧品メーカーの中核 メンバーとして5年マーケティングに参画。 大手エステ系企業の通販ビジネスのサポート で200%売上アップ。 ニュージーランドのシンボルフルーツ企業の 販促支援でレスポンス率を2倍アップ。 某健康食品会社の事業開発及び通販支援で 新規会員数が2,000名増加など、 通販ビジネスと、売れる商品開発のプロ として誰もが知る有名企業の ヒット商品の誕生に多数関わる。 売れる商品を発掘し、ヒット商品に変える 独自メソッド 「ダイレクト通販マーケティング理論」 を提唱。 中小企業から中堅企業をメインに、 企業に眠る“売れる商品”の発掘を数多く サポートしている。 国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を 当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演。 また、著書にはベストセラーとなった、 伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)がある。